2022年 フォーティネット選手権

2度の“直ドラ”も 松山英樹は1Wの課題と向き合う18ホール

2022/09/18 09:02
1Wショットで手を放す場面も(Ken Murray/Icon Sportswire via Getty Images)

◇米国男子◇フォーティネット選手権 3日目(17日)◇シルバラードリゾート&スパ (カリフォルニア州)◇7123yd(パー72)

松山英樹はこの日、今週を通して最も多くのホールで1Wを握った。前日のように右へ飛び出すボールは一気に減り、フェアウェイキープ率も64.29%(9/14)に改善。フィニッシュを決めて真っすぐ飛ばす場面もあったが、思い描く球は打てていない様子だ。「(きっかけになりそうな部分は)あんまりないですね」と首を振る。

後半16番(パー5)では右ラフからのセカンドで1Wを持って右ラフへ。左ピンで左に外せばトラブル必至の局面とあって、リスク管理だけは徹底した上でのトライだった。最終18番(パー5)もフェアウェイから再び“直ドラ”。課題と向き合う18ホールになった。

「それ(しっくり来ていないこと)が結果に出ているんじゃないですかね」という「75」で大きく順位を下げた。ショートパットを外した2番(パー3)のボギーを3番ですぐに獲り返し、9番(パー5)でも3mのチャンスを生かしたものの、これが最後のバーディと苦しんだ。

10番でティショットのミスからタフなアプローチを打たされ、4オン2パットのダブルボギー。「ショートが多かった」と振り返るように、ピンに絡めていきたいショートアイアンでイメージ通りの距離を出せないシーンも目立った。1Wでフェアウェイに置いた14番は残り116ydのセカンドが大きくショート。手前13mから長いバーディパットを打たされての3パットボギーには、いっそう表情も曇る。

ラウンド後の練習も1Wとアイアンのショット調整にほとんどの時間を割いた。ワインが有名な当地では、この時期に珍しく雨予報の最終日。「いいプレーができるようにしたい」と静かに前を向いた。(カリフォルニア州ナパ/亀山泰宏)

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