2022年 フォーティネット選手権

松山英樹は劣勢の終盤に底力「初戦で落ちるのと落ちないのは違う」

2022/09/17 12:09
松山英樹は苦しみながらも決勝の切符をつかんだ(Orlando Ramirez/Getty Images)

◇米国男子◇フォーティネット選手権 2日目(16日)◇シルバラードリゾート&スパ (カリフォルニア州)◇7123yd(パー72)

松山英樹が苦しみながら、2022-23年シーズン開幕戦で週末の切符をつかんだ。「初戦で落ちるのと落ちないのは、気持ち的にだいぶ違う。通れて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

26位から上位を追っていきたい午後組でのプレーは、出だし1番で3パットボギーと出端をくじかれた。後半13番では手前に切られたピンに対し、バンカーからのセカンドを奥に乗せてしまい3パット。通算2アンダーのカットラインを見上げる形で終盤を迎えた。

続く14番で3m強のパーパットを決めてしのぎ、2つのパー5がある上がり3ホールで底力を見せた。16番は左右の木にプレッシャーを受けながら、右ラフからしっかりとフェアウェイにレイアップ。3打目のウェッジショットを左手前ピンの手前、狭いエリアに落として3mのチャンスを作った。カップの左縁から転がり込むようなバーディでボーダーラインを突破し、ラフを渡り歩いた最終18番もバーディで締めくくった。

伸ばし合いが展開されるコースでのパープレー「72」とあって、首位と9打差の通算3アンダーで上位争いからは一歩後退した形。週末に向けては1Wを中心としたショットの修正がポイントになる。8ホールで握ったドライバーはつかまらずに右へ飛び出すようなボールが続き、フェアウェイに置くことができなかった。前半5番(パー5)では右にOBとしてボギーも喫した。「きのうは(ミスの傾向として)左だったので、何かしら“いけてない”って感じですね」と立て直しへの思考を巡らせる。

4日間72ホールの戦いで状態を上げ、納得のショットを追い求めていくチャンスは得た。昨年大会は32位から出た最終日に「66」をマークして6位フィニッシュ。本来の爆発力を考えれば、まだまだ上を狙える週末だ。(カリフォルニア州ナパ/亀山泰宏)

2022年 フォーティネット選手権 2日目 松山英樹 ハイライト
このページでは動画が再生できません。GDOサイトでご視聴ください US
GDOサイトで視聴する

2022年 フォーティネット選手権