米国男子ツアー

「全米オープン」の舞台、オークモントのヘッドプロにインタビュー

2007/06/08 09:00

来週、男子ゴルフのメジャー第2戦「全米オープン」が行われるオークモント・カントリー・クラブのヘッドプロ、ボブ・フォードに聞いた。ディフェンディングチャンピオンのジェフ・オギルビーは、月曜日にオークモントで「85」を叩いたそうだが、来週はどこまで難しいコースになるのだろうか?

ボブ・フォード
「とてもタフなセッティングになると思いますが、ロースコアをマークする選手も必ずいるでしょう。初めてオークモントでプレーする選手は、脅威を感じるはずです。」

記者
「優勝スコアは、どれぐらいになると思いますか?」

ボブ・フォード
「天気次第ですね。雨が降ればトータル5アンダー前後でしょう。しかし、雨が降らず、蒸し暑くなれば、そんなロースコアはあり得ないと思います。さらに風が強ければ、優勝スコアはオーバーパーになるでしょうね。」

記者
「あなたは、先日、フィル・ミケルソンと一緒にプレーしたそうですが、どうでしたか?」

ボブ・フォード
「2ヶ月前にタイガーと、今週はフィルとのラウンドを楽しみましたが、どちらも貴重な経験でした。そして、世界を代表する2人のプレーに大きな感銘を受けましたね。2人共パワーに溢れ、素晴らしいと思いました。」

記者
「あなたは月曜日、『全米オープン』の2次予選に出るため、タイガーとのプレーを断ったそうですね?」

ボブ・フォード
「ええ、2次予選では思い通りのプレーが出来なかったので、タイガーと一緒にオークモントを周ったほうが良かったと思いましたね。でも、Qスクールと同じように、悲しみと喜びが交錯するドラマを間近で見ることができ、いい経験になったと思います。私と同じ組だったケビン・スタドラーは1番目の控え選手になったので、『全米オープン』に出られる可能性は高いと思いますが、あの飛ばしのパワーには圧倒されましたね。」

記者
「もし、あなたが出場権を獲得していたら、来週の役割はどれだけ変わっていたと思いますか?」

ボブ・フォード
「それは、分かりませんね。ある意味、出場権を逃してホッとした部分もあります。先月、オークモントでプレーした時は、ベストスコアが77で、2番目が78でしたからね。もしも『全米オープン』に出場となれば、ホストとしての役目を忘れて、プレーに集中しなければなりませんが、正直言って出場できなくて良かったとも思っています。」

記者
「では、来週オークモントでは、どういったタイプの選手が有利でしょうか?」

ボブ・フォード
「フィルとタイガー、どちらのタイプということですか?『全米オープン』の開催コースで有利な選手とは、ストレートなドライバーショットが打て、アイアンとショート・ゲームが得意な選手だと思いますが、ツアーでは多くの選手がそのタイプに当てはまります。フィル、タイガー、ジェフ・オギルビーを始め、ボールをうまくコントロールできる選手、そしてパッティングが好調な人が勝つと思います。」

記者
「タイガーと一緒にプレーした時、タイガーのゲームについてどう感じましたか?」

ボブ・フォード
「とにかく、圧倒されっぱなしでした。ティショットでは低い球でフェアウェイの真ん中を捕らえていました。私がタイガーとプレーしたのは4月で、グリーンはそんなに速くなかったので、タイガーはグリーンにはあまり注意を払っていませんでした。とにかく、さすがは世界ナンバーワンと感心することばかりでしたね。」

オークモントでは過去7回「全米オープン」が開催されたが、パー70でプレーされるのは今年が初めて。1927年と35年の優勝スコアは、オーバーパー。過去4回はパー71でプレーされ、優勝スコアは5アンダー以下だった。