2022年 全米オープン

バンカーでご乱心も…マキロイはナショナルオープン連勝へ好発進

2022/06/17 10:54
最終ホールをボギーでこのリアクションも、2位発進(Ross Kinnaird/Getty Images)

◇メジャー第3戦◇全米オープン 初日(16日)◇ザ・カントリークラブ(マサチューセッツ州)◇7264yd(パー70)

後半5番、ロリー・マキロイ(北アイルランド)のフェアウェイウッドでのティショットは右に流れた。うなり声を上げて見送ったボールはバンカーにほど近い、深いラフへ。両足を砂に埋めてグリーンを狙った2打目が弱々しくその先のバンカーに入ると、怒りに任せてウェッジを地面に2回たたきつけた。

「別の週には遭遇しないようなライだとかに直面するのが全米オープン。(2打目地点まで)歩いているときは(ラフから)バンカーに転がり落ちるだろうと思っていたから、イラつかずにはいられなかった。このコースはバンカーの縁のラフが一番深い…。ボールに近づくにつれて、(主催者の)USGAに毒づいていたよ。でもそういうことが起こるんだ」

A man on a mission. @McIlroyRory saves par at the 5th. #USOpen pic.twitter.com/6SMjcYqGnD

— U.S. Open (USGA) (@usopengolf) 2022年6月16日

前の組に何ホールか待たされたことも、フラストレーションがたまっていた原因。3打目もピンそば4mまでしか寄せられなかったが、初日はこのパーパットを沈めたのが何より大きい。その後の7番からは2連続バーディ。第2打を右に曲げた最終9番をボギーにしても首位に1打差の2位発進で「このコースならいつでも『67』ならスッキリしたスタート」と3アンダーの滑り出しに納得した。

2011年に本大会でキャリア初のメジャー優勝を飾った。直近3大会はいずれもトップ10に入っている半面、「2番や5番、ああいうラフが長いホールでティショットで勇み足を踏んでしまったり、完全に悪い流れに持っていってしまったりしていた」と分析。粘り強い、“全米オープンらしい戦い”を心がけている。

数日前にカナダのナショナルオープン(RBCカナディアンオープン)を連覇したばかり。「最後にメジャーで勝って(2014年全米プロ)から8年経った。とにかくもう一度、手にしたい」とタイトルへの意欲をみなぎらせた。

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