「やり直したい」 ミト・ペレイラ72ホール目の悪夢
2022/05/23 10:18
◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 最終日(22日)◇サザンヒルズCC (オクラホマ州)◇7556yd(パー70)
単独首位で迎えたメジャーの72ホール目、ミト・ペレイラ(チリ)の1Wショットは悪くなかったという。「ただ、少し右を狙いすぎた」。ボールは小川まで転がった。ドロップして打った3打目も左奥に外して痛恨のダブルボギー。通算5アンダーでホールアウトしていたジャスティン・トーマスとウィル・ザラトリスにかわされる形となり、プレーオフに残ることもかなわなかった。「もう一度やり直したい」と本音が漏れた。
これがメジャー2戦目、しかも初めての決勝ラウンド。3打のリードはあっても「今朝は(緊張で)大変だった」。前半で2つスコアを落としたものの、9番は4mを沈めるナイスパー。活力を得たサンデーバックナインでも16番で3.5mを決めてしのいだ。17番のバーディパットがカップを目の前にして止まり、1打リードのまま迎えた18番で悪夢を見た。
ここまで3日間60台をそろえてきたが、最後に「75」で失速。チリ初のメジャーチャンピオン誕生を信じて18番グリーンで待ち構えた同郷のホアキン・ニーマン、メキシコのアブラム・アンセルらがショックを隠せない中、27歳は笑顔すら見せた。
「(自分にとって)今年最初のメジャーで3位に入った。そこは自信にしなくちゃいけない。でもメジャーで勝つためには、18番でパーを獲らなくちゃいけないんだ」。自信と教訓を得て、さらに強くなる。(オクラホマ州タルサ/亀山泰宏)