アダム・スコット、推薦の疑問を吹き飛ばす1ポイント
2009/10/09 15:36
「ザ・プレジデンツカップ」初日を終えて、一番胸を撫で下ろしているのは、国際選抜チームのアダム・スコット(豪州)かも知れない。
今季のPGAツアーでは、1月のソニーオープンで2位タイに入ったが、その後は6試合連続の予選落ちを喫するなど絶不調。賞金ランキング99位と低迷している。そんなスコットが、今大会のキャプテンズ・ピックでメンバーに選ばれたのだから、「どうして?」という反応は強かった。
キャプテンのグレッグ・ノーマンとは同じオーストラリア出身で仲も良く、出場候補だった他の選手から、やっかむ声が出てもおかしくない。大会前、ノーマンはその事について触れ、「アダムは競技者としてだけでなく、他の選手と上手くやっていく能力を見ても、全体としてとても優れたチームメンバーだと言える」と説明する。
さらにノーマンは続ける。「もし、アダムと共に11ヶ月前に遡ってみれば、彼は世界ランク3位の選手だった。(今は)彼のゴルフがおかしくなってしまったということではなく、彼の人生に何か他のものが入り込み、彼の気持ちをどこかに連れ去ってしまったに違いない。そして時々、それは私にとってもだが、自信というものが立ち直る為に必要になる。それは、彼に出場枠を与えるというようなことだ」。
大会初日、スコットはエルスと組んで、メイハン&オヘア組に2&1で勝利した。「どんな勝利も大切だけど、個人的にはもちろん素晴らしいと思っている。でも、もっと重要なのは、チームにとってこの勝利が流れを変える為に必要だったということだ」と話すスコット。キャプテンの推薦は、やはり間違っていなかったようだ。