怖さもゼロじゃないけど…復帰戦の松山英樹は練習から「チャレンジャー」
2022/05/11 10:50
◇米国男子◇AT&Tバイロン・ネルソン 事前(10日)◇TPCクレイグランチ (テキサス州)◇7468yd(パー72)
4月「マスターズ」後に日本へ一時帰国した松山英樹は、前週から拠点のあるフロリダ州で調整を再開した。テキサス州ダラス郊外にある会場へ入った9日(月)は練習場にこもり、10日(火)はアウト9ホールのチェックを挟んで8時間ほどコースに滞在した。
3月初めの「アーノルド・パーマー招待」2日目に首から肩甲骨への痛みを訴えるより前を思い起こさせる豊富な練習量。体の状態について「悪くはない」とした上で、マスターズ前週に復帰したときは大会開幕前に痛みが再発したことを忘れていない。「練習してガツンと痛くなったので、その“名残”みたいなものが出るんじゃないかという怖さは、多少なりともあります」
注意を払いつつ、今週の打ち込みは連日熱を帯びている。「もう1回フルで練習して痛めたら考えなきゃいけないけど、(結果的にマスターズ前週の)1回しか(痛みは)出ていないので。もう1回やってみようかなっていう、ちょっとチャレンジャー的な。それで(痛みが)出なかったら、そのまま思い切ってプレーできますし…」と声のトーンも少し明るい。
「(痛めてから)もう2カ月、ちゃんとしたゴルフをしていないので、新たに(技術的に)直したいところもいっぱい出てきている。いい状態、自分が納得できる形で試合を迎えて、自信をつけていけたら」。次週のメジャー「全米プロゴルフ選手権」(オクラホマ州サザンヒルズCC)も視界に入れながらの復帰戦。前のめりで12日(木)のティオフを待つ。(テキサス州マッキニー/亀山泰宏)