2022年 マスターズ

ボギー以上が36人 初日の最難関は生まれ変わったモンスターホール

2022/04/08 18:00
中島啓太も11番はボギーだった(Andrew Redington/Getty Images)

◇メジャー第1戦◇マスターズ 初日(7日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7510yd(パー72)

神に祈らずにはいられない「アーメンコーナー」。大会名物のインコース3ホールが、今年もさまざまなドラマを生みそうだ。毎年勝負の鍵を握る11、12、13番。505ヤードから520ヤードに距離が伸びた11番パー4は、初日の難度1位をマークした。

左手前に池、右手前にはマウンドがガードするグリーンは狙いどころが限られるが、セカンドショットでロングアイアンやハイブリッドを握らされる選手がほとんど。出場選手90人中82人がティショットをフェアウェイに置いたものの、そこからパーオンに成功したのは半数にも満たなかった。

初日の11番の平均ストロークは「4.456」、ボギーが30人、ダブルボギー以上が6人。バーディを奪ったのはケビン・キズナーロリー・マキロイウィル・ザラトリスの3人だけだった。この日初めて11番でスコアを伸ばしたキズナーは、2打目をグリーン右サイドに外したが、30ヤードからの3打目を直接カップインした。

11番のチップインといえば、1987年大会のラリー・マイズ。プレーオフ2ホール目でグリーン右手前からチップインバーディを決めて、セベ・バレステロスグレッグ・ノーマンを下してパトロンを沸かせた。新しく生まれ変わった名物ホールは、今年もマイズのスーパーショットに勝るとも劣らない名シーンを生み出してくれそうだ。

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