2022年 マスターズ

松山英樹はチャンピオンズディナーで英語スピーチ 帝王ニクラスら称賛

2022/04/07 06:12
チャンピオンズディナーから一夜明け、練習に臨む松山英樹。食事とスピーチは歴代王者たちから絶賛された

◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前情報(6日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7510yd(パー72)

開幕2日前のチャンピオンズディナーでホスト役を務めた前年王者・松山英樹が、歴代優勝者たちから称賛を浴びた。メジャー通算18勝の“帝王”ジャック・ニクラスは一夜明けた6日、自身のSNSで、松山が行った英語でのスピーチを「最高だった」とたたえた。

前年王者がメニューを選定する夕食会で、松山はすしや刺身、タラの西京焼、宮崎牛など和食を並べた。ニクラスは「思い出す限りで最高のディナーだった。素晴らしい仲間たちとの会話があり、そして食事が衝撃的だった!」と感激。

A tradition started in 1952, the Champions Dinner. #themasters pic.twitter.com/bXCECQDET1

— The Masters (@TheMasters) 2022年4月5日

そして「最高の場面は、英語をうまく話せない松山英樹が、メモを見ることなく行った3分間の英語スピーチだった。ゲーリー・プレーヤーが日本語で(スピーチを)返したが、彼はメモを持っていたよ」と明かした。クラブハウスで行われた夕食会の部屋には、通訳のボブ・ターナー氏は入室せず、松山は3時間弱に及ぶ時間をグリーンジャケットに身を包んだチャンピオンたちと過ごした。

日本人選手が初めて考案するメニュー構成には大会前から注目が集まり、タイガー・ウッズは2月の時点で「素晴らしいディナーになるはずだ。どんな“すし”が食べられるかはわからないけど」と話していた。

松山英樹が考案したチャンピオンズディナーのメニュー表(提供:Augusta National Golf Club)

ジョーダン・スピースはディナー直前の公式会見で「めちゃくちゃうれしい。僕は2014年に宮崎での(日本ツアー)ダンロップフェニックスに出たんだけど、あの牛肉は人生で一番だった。(ステーキやバーベキューで有名な、出身の)テキサスの人々を怒らせてしまうかもしれないが…。会の最後には握手をして、『ありがとう』って言うんだ」と食べる前から興奮。さらに「ヒデキの英語は上達している。でも皆の前で、英語で話すとは思わないけど、どうだろう」という予想も裏切ることになった。

バッバ・ワトソンも自身のSNSに「松山英樹は今夜、最高のスピーチを披露してくれた。マスターズ王者の彼を誇りに思う」と投稿。ビジェイ・シン(フィジー)らも日本食のディナーに舌鼓を打ち、セルヒオ・ガルシア(スペイン)は「ありがとう。忘れられない、五つ星のチャンピオンズディナーだった」と記した。(ジョージア州オーガスタ/桂川洋一)

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