2022年 ザ・プレーヤーズ選手権

“大荒れ”第5のメジャー ラヒリは3日ぶり登場 4日連続プレーで36ホール消化の猛者も

2022/03/14 10:08
ラヒリは3日ぶりのプレーだった(Jared C.Tilton/Getty Images)

◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 4日目(13日)◇TPCソーグラス(フロリダ州)◇7256yd(パー72)

前日までの悪天候の影響で4日連続のサスペンデッドとなった第5のメジャーは、17年ぶりに月曜までずれ込むことが決まった。コースに挑み、ライバルと競う選手たちは超変則的なスケジュールとも闘っている。

通算9アンダーで暫定首位に立つアニルバン・ラヒリ(インド)は、これが3日ぶりのプレーだった。4時間超の中断を挟んだ10日(木)の初日に早いスタートだったこともあり、その日のうちに18ホールを完了。そこから、午後組に入っていた次の18ホールを始めるまで丸2日空いた。

「トーナメントが始まるとアドレナリンが出て、それが4日間続くもの。ひとたび始まってから48時間もゲームがないと、不思議なものでアドレナリンが体から抜けていくんだ。だから、きのうは少しリラックスして、練習して、(アドレナリンを)呼び覚ますことから始めたよ」。久々となった第2ラウンドは前半で3つ落としながら巻き返し、引き続きプレーした第3ラウンドで5つ伸ばしてみせた。

3アンダー暫定32位のシーマス・パワー(アイルランド)は木曜日から1、12、20ホールと3日続けてプレー。日曜日の朝にようやく36ホールを終えた。「プレーして、やめて、という繰り返しの点ではこれまでで最も不思議な体験かもしれない」と笑いつつ、「でもそれはそれで良いんだ」とたくましい。

PGAツアー初優勝がかかるラヒリは「メジャー優勝の次に大きなこと。プレーヤーズで勝ちたいと思わない選手はいない」ともちろん鼻息が荒い。現在世界ランキング50位のパワーも4月の「マスターズ」初出場へ瀬戸際にいる。誰もが高いモチベーションでタフな5日間を戦い抜く。(フロリダ州ポンテベドラビーチ/亀山泰宏)

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