2022年 ザ・プレーヤーズ選手権

ケプカ、モリカワ、シェフラーが池ポチャ2発 恐怖の浮島17番は「運任せ」

2022/03/13 10:26
シェフラー(左)とケプカはこの日2回プレーした17番で、2度ともティショットを池に入れた(Patrick Smith/Getty Images)

◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 3日目(12日)◇TPCソーグラス(フロリダ州)◇7256yd(パー72)

過去2日間、アイランドグリーンの名物17番(パー3)で池に落ちたボールは4個だけだった。しかし、強烈なアゲンストの突風が吹きつけたこの日は正午スタートからの約6時間半で29個ものボールをのみ込んだ。

強弱だけでなく、真正面、ときには10時方向と風が吹いてくる方向も微妙に変化する過酷な条件。第1ラウンドの午前組インスタートの選手たちが一度も17番をプレーしなかった一方、世界ランク上位や歴代覇者も多く集まった第1ラウンド午後のアウトスタート組は1日で2回もプレーする形となった。

あまりの強風で池まで飛ばされないようにと、キャップを脱いでから打つ選手が続出。ブルックス・ケプカスコッティ・シェフラーザンダー・シャウフェレの組は1度目のプレーで3人そろって池ポチャ。ケプカとシェフラー、1組後ろでプレーするコリン・モリカワといった実力者のティショットは、この日2回とも水しぶきを上げた。

ケプカは「It's luck(運任せだよね)」と苦笑い。2度の17番だけで5つスコアを落とし、第2ラウンドはキャリアワーストに並ぶ「81」。通算9オーバー暫定131位に沈み「突風にぶつかったんだ。どうしようもなかった。僕らがプレーした時間が一番大変だったと思う」とお手上げ状態だった。

モリカワと同じ組のロリー・マキロイ(北アイルランド)は、136ydのこのホールで7Iを握った。普段185~190ydで計算しているというクラブ。「うまく打てたよ、123ydだったけど」。通算2オーバー暫定84位と予選通過を後続のプレーに委ねる展開にも潔かった。「タフなコンディションだけどフェアだったと思う。グリーンは軟らかくて、ボールは止まっていたから」

全選手がプレーしていない状況ながら、第2ラウンド17番の平均スコアは「3.695」を記録。「3.85」(1984年第1R)、「3.78」(2005年最終R)、「3.70」(2007年第1R)となっているこのホールの歴代ハイスコアに迫る数字だった。(フロリダ州ポンテベドラビーチ/亀山泰宏)

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