2022年 アーノルド・パーマー招待byマスターカード

1Wをバッグに入れず アダム・スコットのベイヒル攻略法

2022/03/04 10:50
アダム・スコット(左)はマキロイと一緒に好スタート(Kevin C. Cox/Getty Images)

◇米国男子◇アーノルド・パーマー招待 初日(3日)◇ベイヒルクラブ&ロッジ(フロリダ州)◇7466yd(パー72)

アダム・スコット(オーストラリア)がバッグから1Wを抜いて初日に臨むことを決めたのは、前日だったという。今季ドライビングディスタンスで17位(311.8yd)につける一方、フェアウェイキープ率は183位(52.71%)と苦戦。「飛距離は問題ないけど、精度が良くない。バッグに入っていなければ、(使いたくなる)誘惑に負けることもない」と潔かった。

世界屈指のロングヒッター、ロリー・マキロイ(北アイルランド)とのペアリングも「ロリーとの飛ばし合いになるよりはマシだから」と意に介さなかった。「ものすごいよ。ラフに入れたら、ハーフショットのペナルティを覚悟しなきゃいけない」。例年にも増して深いとされるベイヒルのラフも決断を後押しした。

ティショットは2Wを使いながら対処。この日のドライビングディスタンスはフィールド111位の276.7ydにとどまったが、5バーディ、1ボギーの「68」で4アンダー5位発進。首位で飛び出したマキロイと3打差につけ「(1Wを使わなかったことは)僕にとって悪くない結果だね」とうなずいた。

2日目以降のセッティングについては「また考えないといけない」と保留したものの、過去2度の3位(2004、14年)が最高だった舞台で“奇策”を用いて上々の滑り出しとなった。(フロリダ州オーランド/亀山泰宏)

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