2022年 WMフェニックスオープン

出たぞホールインワン! “スタジアム”16番は歓喜のシャワー

2022/02/13 12:00
“スタジアム”7年ぶりのホールインワンで爆音がとどろいた(Mike Mulholland/Getty Images)

◇米国男子◇WMフェニックスオープン 3日目(12日)◇TPCスコッツデール(アリゾナ州)◇7261yd(パー71)

“スタジアム”に最高の瞬間が訪れた。16番(パー3)、通常よりも前のティイングエリアが使用され、ピンまでの距離は124yd設定のムービングデー。サム・ライダーの放ったティショットはピン右からスピンでカップに転がり込み、ホールインワンになった。

2万人以上を飲み込んだ巨大スタンドは、まさに“爆音”。ファンは総立ちになり、グリーン右奥の一般エリアの観客はそれぞれの手にあった飲み物の中身を空に放った。歓喜のシャワーは数分間続き、ペットボトルや缶がラフやバンカーへ次々に投げ込まれる始末。悲鳴にも似た歓声が幾重にもなって響いた。

スタンドから投げ込まれた物を片付けるのもひと苦労(Mike Mulholland/Getty Images)

クラブから手を放し、両手を掲げたライダーはキャディと抱き合って歓喜の時間に酔いしれた。アドレナリンが出ることを考え、普段よりも短い距離を打つロフト54度のウェッジを握ったという。「ナンバーワンだ。何物にも代えがたい」と興奮気味にコメント。両親のいる前でのビッグプレーを喜びつつ、「場内の皆さんがずいぶん早く(缶などを)掃除してくれた。早くて驚いた」とボランティアスタッフに感謝した。

16番でのホールインワンは2015年のフランチェスコ・モリナリ(イタリア)以来、大会史上10回目。ライダーはこの日「71」で通算6アンダー29位で、前日の13位からの後退にも気持ちは晴れやか。「次の17番、18番で良いスイングをすることが一番大変だった。もちろん、(16番のエースは)やってみたいことだったけど…、ホントにクレージー」と笑顔が絶えなかった。(アリゾナ州スコッツデール/桂川洋一)

Rain delay. 🍺 pic.twitter.com/iTg3ftTOTG

— PGA TOUR (@PGATOUR) 2022年2月12日

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