メインコースでノーボギー 小平智「不安がない」
◇米国男子◇AT&Tペブルビーチプロアマ 2日目(4日)◇ペブルビーチGL(6972yd、パー72)、スパイグラスヒルGC(7041yd、パー72)、モントレーペニンシュラCC(6957yd、パー71)
フィールドのプロ、アマチュアゴルファーたちは日曜日に“ペブルビーチGLに帰る”ことを目標にして3日間、必死にスコアメークする。異なる3コースを回る54ホールの予選ラウンドで、小平智はこの日、そのペブルビーチGLを回り5バーディ、ボギーなしの「67」。15位から通算9アンダー8位に浮上し、2日後の最終ラウンドを見据えて「ペブルにはもともと嫌な印象はなかった」というイメージをさらに良い方に膨らませた。
ショット、パットの好調は前日からでなく「ソニー(オープンinハワイ/12位)から続いています」と笑う。この日もティショットを大きく曲げたのはフェアウェイウッドで右に打ち出したスタートの1番だけ。「(オフに)替えたドライバー(キャロウェイ エピック MAX)に助けられています」とショットの安定感を最後まで失わなかった。
名物ホールのひとつである8番で、残り170ydのガケ越えの2打目を8Iで4mにつけて3つ目のバーディ。後半に訪れたピンチの場面も淡々としのいだ。12番(パー3)では3mのパーパットをねじ込んでボギーを回避。15番(パー5)はバンカー際のセミラフからの第2打でスタンスが取れず、110ydほど前に進めてから、5Iでの3打目をグリーン手前まで運んで“寄せワン”でパーを拾った。続く15番からの2連続バーディにつなげる理想的な流れだ。
3日目のモントレーペニンシュラCCは、コロナ禍での前年大会では使用されず、2年ぶりのラウンドになる。それどころか「ほとんど記憶がない…」と言うから、気の緩みはなさそう。「今はショットに不安がない。パットも悪くないので」と手応えもある。
単独首位のシーマス・パワー(アイルランド)との差は7打あるが、2位の3人とは2打差しかない。(カリフォルニア州ペブルビーチ/桂川洋一)