2022年 ソニーオープンinハワイ

プロ初戦がPGAツアー! マンデー突破の石過功一郎とは何者か?

2022/01/13 18:00
急きょ参戦することになった石過功一郎

◇米国男子◇ソニーオープンinハワイ 事前(12日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)

大会前週の日曜日に行われたマンデートーナメント(予選会/ホアカレイCC)で出場権を手にした23歳の石過功一郎は、今大会がプロ初戦となる。昨年、日本のプロテストに合格。予選会は初めての経験で、通過したことに思わず「意味が分からんかった」と笑って喜んだ。

1998年生まれ、兵庫県出身。9歳のときに「ゴルフ好き」という父親の影響でクラブを握り、「なんだかよく分からない」うちに坂田塾に入門していた。2011年8月にノースカロライナ州のパインハーストで行われた「USキッズゴルフ世界選手権 12歳の部」で優勝し、ゴルフの道にのめり込んでいった。

「小学3年生のときは、やっぱり野球かサッカーをやろうとかも思っていた。打ちっぱなしとかに行くのは好きだったけど、まさか(坂田塾の)面接に行くとか。腕立て伏せをやったのは覚えているけど、よく分からないまま始まっていた」

高校3年生時に宮里美香今平周吾らを輩出したIMGアカデミーに留学し、そのまま米国に残った。ワシントン大に進学予定だったが、監督の移籍もあって2017年8月にアリゾナ州立大(ASU)に入学。3年半で卒業した。

大学時代のキャディバックで参戦。プロ初戦を米ツアーで迎える23歳

帰国して、現在は兵庫県加古川市に拠点を置く。小野ゴルフ倶楽部でキャディをしながら、関西のミニツアーに出て腕を磨いている。一番の目標は「アメリカでプレーをする」こと。アジアンツアーや欧州ツアーの予選会(QT)も目指すつもりだったが、新型コロナウイルスの感染拡大で白紙に。「アリゾナでもミニツアーとかはある。ぱっと行って帰って来られたら行きたいけど…そこらへんが米国挑戦は難しい」と今は試合の場を求めて模索の日々だという。

日本ツアーは2014年にアマチュアで出た「カシオワールドオープン」のみ予選を突破しており、決勝では「ビリだった」と笑う。「緊張はめちゃくちゃするタイプ」と高ぶる気持ちを抑えながらのデビュー戦となるが、「緊張せんかったらダメですね。しっかり楽しんで。初めてのツアーで学ぶことはいっぱいあると思うけど、いつも通りひるまずにやっていけたら」と意気込んだ。(ハワイ州ホノルル/石井操)

2022年 ソニーオープンinハワイ