2021年 ザ・CJカップ

ロースコア合戦でバーディ1つ 松山英樹はグリーンで苦悶の表情

2021/10/17 09:34
松山英樹はバーディ1つだけ。64位に後退した(Christian Petersen/Getty Images)

◇米国男子◇ザ・CJカップ 3日目(16日)◇サミットクラブ(ネバダ州)◇7431yd(パー72)

ムービングデーの「74」は全体のワースト2番目のスコア。奪ったバーディの数1つはジョーダン・スピースと並んでフィールド最少だった。2mのバーディパットがカップ脇をそれていった18番(パー5)。この日、何度目の光景だったか。松山英樹は苦悶に満ちたスコアカードを提出するなり、すぐさまコースを後にした。

28位から巻き返しを狙い、序盤からショットでチャンスを連続させた。アウト9ホールで6m以内のバーディパットを打ったのが実に8回。決まったのは1mを残した3番(パー5)だけだった。

グリーン上での停滞が、次第にショットに悪影響を及ぼしていく流れ。1オン可能な12番(342yd)でティショットを左のペナルティエリアに入れると、1罰打の後にネイティブエリアでのドロップを強いられ、最初のボギーをたたいた。

続く13番は1mのパーパットを引っかけて3パットボギー。さらに14番(パー5)では右ラフからの第2打をブッシュに入れて、アンプレヤブルにした。4オンの後、3mのパーパットはカップの左を通過して3連続ボギーを喫した。

この日のストローク・ゲインド・パッティング「―4.008」は出場78人の最下位に沈んだ。終盤16番(パー3)で、目の前のピンに向かって下るラインのバンカーショットを1mに寄せる技を披露する場面もあったが、通算6アンダーの64位に後退。上位の背中が遠ざかった。最終日は日本開催の次週「ZOZOチャンピオンシップ」直前の18ホールになる。(ネバダ州ラスベガス/桂川洋一)

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