2021年 シュライナーズチルドレンズオープン

スイングチェック「好きじゃない…」 カン・スンが見つけた悪いクセ

2021/10/08 15:09
最終9番でティショットを放つカン・スン(Alex Goodlett/Getty Images)

◇米国男子◇シュライナーズチルドレンズオープン 初日(7日)◇TPCサマリン(ネバダ州)◇7255yd(パー71)

「61」をマークしたのは唯一のPGAツアー優勝を飾った2019年の「AT&Tバイロン・ネルソン」以来。2016年「AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ」では自己ベスト「60」を記録したこともある。カン・スン(韓国)は持ち前の爆発力を発揮し、今季3戦目で10アンダー首位のロケットスタートを切った。

シーズン開幕から2試合はいずれも決勝ラウンドを戦いながら47位、65位と振るわない。「アイアンショットとパッティングは素晴らしいのに、ドライバーが良くなくて」と悩んでいた数週前に細かい動きを見直した。

スマートフォンで手軽にチェックができる時代。「僕は普段、自分のスイングをビデオにはあまり収めないし、好きじゃないんだ…」と言う。苦手な分野に取り組むと、ズレていたポイントが5つ、6つと見つかった。

「毎週、課題と一つずつ向き合ってきた。先週になっていくつか解決できたのだけど、できないこともまだあって。それで別のポイントから直そうとしたらうまくいったんだ」。バックスイングの際に身体が伸びていたのが安定しなかった原因。前傾姿勢を深くしたことが復調のきっかけになった。

最終9番(パー5)でのイーグルフィニッシュが好発進を後押し。左サイドからの7Wでの第2打は軽いドローボールでピンそば4.5mにピタリとついた。パットの直前、同組のマット・クーチャーのアプローチを見て、フックラインを確信。カップにボールが消える前に歩き出した。(ネバダ州ラスベガス/桂川洋一)

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