2021年 ツアー選手権

「コースと勝負以前の問題」 松山英樹はイーストレイク自己ワースト「77」

2021/09/03 07:59
松山英樹は苦しいスタートとなった

◇米国男子プレーオフ最終戦◇ツアー選手権 初日(2日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7346yd(パー70)

松山英樹が8年連続となるシーズン最終戦の舞台で苦しいスタートを強いられた。1バーディ、5ボギー1トリプルボギーの「77」は当地での自己ワースト。ポイントランキング22位で1アンダーから出たが、通算6オーバー30位まで後退した。

「コースと勝負する以前の問題」と切り捨てた18ホール。上空の風も気になる2番(パー3)でティショットを左手前のバンカーに落とし、早々に貯金を吐き出した。ティオフ時点で首位パトリック・カントレーとは9打差というハンディキャップ戦。絶対に伸ばさなければいけない状況で、ボギー先行のダメージは重さを増した。

右隣にある5番のフェアウェイまで1Wショットを曲げた4番で2つ目のボギー。パー5の6番でも1Wショットは大きく右へ出た。「フェアウェイに行ったところでもミスが続いている」と振り返ったように、苦戦の要因は42.86%(6/14)にとどまったフェアウェイキープ率だけではない。

パーオン率が珍しく低調。アプローチに負担がかかった

前週見られた、切り返しからダウンスイングの動きを確認する際に首を右側に倒すような“ルーティン”がなくなるなど、試行錯誤をうかがわせるショット面。折り返しの9番(パー3)では珍しくアイアンショットで大きくグリーンを外す場面もあった。パーオン率は38.89%(7/18)に低迷し、ままならないショットをカバーしたいアプローチでもミスが出た。

左サイドに曲げ、さらに2打続けて木や枝に当てた10番でトリプルボギー。奥のピンまで突っ込んで2mに絡めた13番が唯一のバーディとなった。目の前に大木が並ぶ右ラフからスライスをかけ、一気にグリーン左まで運んでパーセーブした17番など必死のプレーが続いたが、「良いショットの後は絶対に悪いショットみたいな、今日はずっとそういう感じ。それが、そのままスコアにつながっている」と視線を落とした。

いきなり29人の背中を追う展開。「順位を上げるのはなかなか難しいところだけど、ひとつひとつが来シーズンにつながるように、明日からもやっていきたい」。挽回のチャンスは54ホール残っている。(ジョージア州アトランタ/亀山泰宏)

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