FWキープ率50%にも“兆し” 松山英樹は3ラウンド続けて後半に停滞
◇米国男子プレーオフ第1戦◇ザ・ノーザントラスト 最終日(23日)◇リバティーナショナルGC(ニュージャージー州)◇7410yd(パー71)
ハリケーン「アンリ」の影響で順延され、5日がかりとなった72ホール。ラスト18ホールも夜中から降り続いた雨で開始が遅れ、午前7時52分予定だった松山英樹のティオフも午前11時52分までずれ込んだ。
前半の猛攻は14番(パー3)から。左からの風にちょうど雨も混じった時間帯。左サイドのピンを果敢に攻め、3mに絡めてバーディを先行させた。15番も3m弱を沈め、298ydのパー4となる16番も1Wでグリーン手前まで運んでバーディ。17番も左のセミラフから右奥のピンまで突っ込み、6.5mを決めて4連続。40位スタートから一気にトップ10をうかがう勢いで浮上した。
折り返して1番でも3Wからのつなぎで2mのチャンスを演出したが、しっかり打ったバーディパットはひと筋左。フェアウェイからのセカンドをグリーン左手前の池に落とした5番では尾根を上る20mのロングパットを寄せてボギーでしのぎ、6番(パー5)で獲り返すも、パー5の8番で痛恨のダブルボギー。ピンサイドからギリギリを狙ったバンカーショットがわずかに出なかった。最終9番は1.5mのパーパットがカップのフチを回って外れ、3ラウンド続けて後半にスコアを落とす結果となった。
フェアウェイキープ率50%(7/14)は4日間でもっとも低い数字となった一方、ひとつの傾向も出た。フェアウェイを中央で分断するラフに入れた12番を除き、外したのはすべて左サイド。初日のように左へミスした後のホールで大きく右に出ることもなかった。
通算7アンダー43位でフェデックスカップランキングは14位から16位へ。3日後に始まるプレーオフシリーズ第2戦「BMW選手権」(メリーランド州ケイブスバレーGC)に向け、車へ乗り込んだ。(ニュージャージー州ジャージーシティ/亀山泰宏)