2021年 ウィンダム選手権

ファウラー、フリートウッド、ローズ…シーズン終了危機にある大物たちの胸中は

2021/08/12 12:06
ツアー屈指の人気選手、リッキー・ファウラーは生き残れるか

◇米国男子◇ウィンダム選手権 事前(11日)◇セッジフィールドCC(ノースカロライナ州)◇7131yd(パー70)

3試合にわたるプレーオフシリーズの幕開けとなる次週「ザ・ノーザントラスト」(ニュージャージー州リバティーナショナルGC)に出場できるのは125人。レギュラーシーズン最終戦となる今大会でフェデックスカップランキング125位までに入らなければ、即シーズン終了を意味する。

130位のリッキー・ファウラーは本格参戦した2010年以降で初めてプレーオフシリーズ進出を逃す危機に瀕している。「ここまで129人が僕よりも良いシーズンを過ごしているということ。PGAツアーの層の厚さとレベルの高さを印象付けるもの」と受け止めている。

アイアンショットとグリーン上の苦戦が続くシーズン。トップ10入りは特別招待で出場した5月「全米プロ」(8位)の1試合しかない。「浮き沈みがあるのがゴルフ。ゲームを理解したと思っても、すぐに裏切られるからね」と冷静に振り返り、2016年以来2度目の参戦となる大会に集中。「なんとかギアを上げて来週に滑り込みたいね」と話した。

今季ショットに苦しんだトミー・フリートウッド。カメラ目線で笑顔のナイスガイ

136位のトミー・フリートウッド、138位のジャスティン・ローズとイングランドが誇るビッグネームもピンチだ。

フリートウッドはティショットのスコア貢献度を示す「ストロークゲインド・オフ・ザ・ティ」が2019-20年シーズンの24位から今季153位と大きくダウン。英国に拠点を持つ選手にとってコロナ禍で米欧の往復が難しくなった側面もあるが「スケジュールが埋まっていて、毎週プレーするチャンスがあるのは幸運なこと」と言い訳にしない。「良い方向に進んでいると感じているし、この1試合で自分に大きなプレッシャーをかけることはない」と続けた。

3シーズン前の年間王者・ローズは、プレーオフシリーズが始まった2007年からの“皆勤”が途切れかねない状況。積み上げた実績で来季以降も出場機会を心配する立場ではないが、「プライドという意味で、プレーオフに進むのはとても大事なことだ」と言い切る。

昨年大会は優勝したジム・ハーマンをはじめ、3人が圏外から切符をつかんだ。最終戦での滑り込みがもっとも多かったのは2008、09、15年の5人。今大会、ファウラーは21位、フリートウッドは11位、ローズは10位が最低限求められる成績となっている。

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