2021年 全英オープン

「壊せるものはあるかい?」 惜敗スピースは“必勝パターン”逃してご立腹

2021/07/19 10:47
メジャー4勝目に届かなかったスピース(Oisin Keniry/Getty Images)

◇メジャー第6戦◇全英オープン 最終日(18日)◇ロイヤルセントジョージズGC(イングランド)◇7189yd(パー70)

ジョーダン・スピースは4日連続の60台となる「66」で回るも、コリン・モリカワに2打及ばず2017年「全英オープン」に続くメジャー4勝目を逃した。267ストロークは16年のフィル・ミケルソンと並ぶ2位の大会最少スコアでもあった。

出だし6ホールで2つ落とした最終日の序盤以上に、最終日最終組を逃した3日目のプレーを悔やむ。一時は首位に並びながら、3パットの18番を含め上がり2連続ボギーでパッティンググリーンへ直行した前日。レンタルハウスに帰ると、思わず「なにか壊せるものはあるかい?」と口走るほど感情が波立っていたという。

「最終組に入れば、後続のグループの誰かに抜かれる心配もなくなるし、自分でコントロールできるんだ。特に簡単なコンディションのときはね。風や雨が吹いていたら別だけど、(穏やかな天候だった)きょうはそういうわけにもいかなかった」

これまでのメジャー3勝を振り返っても、15年「マスターズ」と17年「全英オープン」が単独首位からの逃げ切り。15年「全米オープン」だけが4人が並ぶ首位タイで、最終日最終組の1組前でのプレーだった。

自分への恨み節を連発した後はモリカワを素直に称えた。メジャーはキャリアを通して出場8試合で2勝。かつて10試合で2勝を挙げた自らをしのぐ勢いでタイトルを積み重ねている。

「彼は24歳だったかな?間違いなく、明るい未来が待っているよ。興味深いのは、3万5000人の観衆の中で最後までリードを保ったことだ。初めての全英だったわけだし、ほかの優勝はほとんど無観客で行われていたものだからね。大観衆の中でのプレーは難しいんだ。彼にはどんな困難な状況にも対応できるポテンシャルとゲームメーク、そして頭脳がある」と褒めちぎった。

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