東京五輪メダル獲得なら兵役免除 イム・ソンジェとキム・シウーが全英回避

PGAツアーでプレーする韓国のイム・ソンジェとキム・シウーが2日、メジャー「全英オープン」（15日～／イングランド・ロイヤルセントジョージズGC）を欠場すると表明した。世界ランク26位のイム、同50位のキムは全英の2週後、29日に開幕する「東京五輪」男子ゴルフの韓国代表に選出されており、オリンピックに集中することが理由。

韓国ではオリンピックのメダル獲得で成人男子に義務付けられている2年間の兵役が免除される。

現在イギリスではコロナウイルスの変異株の感染が拡大している。また、東京五輪出場をめぐっては、これまでダスティン・ジョンソン、アダム・スコット（オーストラリア）、セルヒオ・ガルシア（スペイン）、ルイ・ウーストハイゼン（南アフリカ）、ティレル・ハットン（イングランド）、ダニー・リー（ニュージーランド）といった選手が各国代表を辞退した。

過密日程や新型コロナウイルス感染拡大の影響による渡航の問題など個々で理由は分かれるが、いずれも主戦場となるツアーでのプレーを優先させたもの。オリンピックのためにメジャーを回避する韓国の2人は、ゴルフ界で極めて珍しいケースとなった。

エミリアノ・グリジョ（アルゼンチン）とキーガン・ブラッドリーが繰り上がりで全英に出場する。