新型コロナで首位から棄権 ラーム「人生ではあり得ること」
2021/06/06 11:56
◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント 3日目(5日)◇ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)◇7543yd(パー72)
後続に6打差をつけて首位でホールアウトした直後に、新型コロナウイルス感染を通達され途中棄権したジョン・ラーム(スペイン)が自身のツイッターでコメントを寄せた。「メモリアルトーナメントで途中棄権するのは本当に残念」と悔しさをにじませつつ、「これも人生であり得ることのひとつ。挫折に対してどう反応するかは人間性を問われる瞬間でもある」と前向きな姿勢を見せた。
ラームは5月31日(月)に陽性者との濃厚接触者に認定され、無症状ながらPGAツアーの規則に従い、場内での施設利用を制限しながら、毎日検査を受けることで大会に出場していた。5日(土)のスタート前の検査で陽性となり、「64」をマークした第3ラウンド後に棄権を余儀なくされた。
今後は米疾病対策センター(CDC)のガイドラインに沿って、15日(火)まで自主隔離を行う。17日(木)にはメジャーの「全米オープン」が開幕。「家族に感謝しているし、僕は大丈夫。安全と健康に必要な予防措置をする。できるだけ早くコースに戻れることを望んでいる」。今年の全米オープン会場であるカリフォルニア州トーリーパインズGCは、ラームが2017年「ファーマーズインシュランスオープン」でPGAツアー初勝利を飾ったコースだ。
ラームが棄権する前に6打差の2位にいたコリン・モリカワとパトリック・カントレーが繰り上がりで首位になった。「支えてくれる全てのファンに感謝している。みんなと一緒に明日の午後の決着を見るのを楽しみにしているよ」と最終日も変わらぬ声援を呼び掛けた。(オハイオ州ダブリン/桂川洋一)