2021年 全米プロゴルフ選手権

50歳ミケルソンが首位ターン メジャー最年長優勝への原動力

2021/05/22 11:56
首位に立ったミケルソン。この日も多くのギャラリーを引き連れた(Keyur Khamar/PGA TOUR via Getty Images)

◇メジャー第4戦◇全米プロゴルフ選手権 2日目(21日)◇キアワアイランドゴルフリゾート・オーシャンコース (サウスカロライナ州)◇7876yd(パー72)

メジャー大会史上最長に設定された18ホールで、50歳がリーダーボードの最上段にいる。フィル・ミケルソンが初日の「70」に続き「69」をマークし、ルイ・ウーストハイゼン(南アフリカ)と並んで通算5アンダーの首位でメジャーを折り返した。

約1年前にシニア入りしたレフティは今週、ティショットで2つのウッドを使い分けている。キャリーが必要な場合は1W、ミスを警戒する場合は小ぶりヘッドの“2W”。「一番良かったと思うのはティムと僕が、風や飛び、クラブをジャッジして正しい距離を打つこと。アイアンショットでたくさんピンハイにつけられた」。難コース、強風の攻略にはキャディを務める弟とのコンビネーションが欠かせない。

大会が現行のストロークプレーとなった1958年以降、36ホールを終えてトップに立ったシニア選手は1966年のサム・スニードだけ。4大メジャーを通じては2012年「マスターズ」でのフレッド・カプルス以来の選手となった。メジャー最年長優勝記録は1968年「全米プロ」を制したジュリアス・ボロスの48歳4カ月18日で、PGAツアー44勝のミケルソンは新たな金字塔を狙って週末を戦う。

タフな50歳は鍛錬が実を結ぶと信じている。筋力アップにも、メンタルトレーニングにも励み、例えば1日に36ホール、45ホールをラウンドすることで、試合での18ホールで集中力を高めて目の前の一打に臨めるという。「年を取ると、集中力を研ぎ澄ませて、ショットで良いイメージを維持することは難しくなってくる」。タイトルをいくら手にしても、いまだ情熱が衰えることはない。

同じ組で回り、イーブンパーの19位につける1つ年下のパドレイグ・ハリントン(アイルランド)はミケルソンについて「自分の考えや立ち位置から離れることは本当に大変なことだ。でも彼は同じポジションにいて、他のみんなと一緒にずっと進化している」と尊敬の目を向けた。「彼は完走するためにここに来たわけではないし、予選を通過するために来たわけでもない。15位に入っても残念がるし、2位で終えたって満足しない。僕だって同じようなもの。僕も彼も、勝つことだけで満足できるから」(サウスカロライナ州キアワアイランド/桂川洋一)

2021年 全米プロゴルフ選手権