松山英樹 「マスターズ」以来の復帰戦は日本時間14日未明にティオフ
◇米国男子◇AT&Tバイロン・ネルソン 事前情報(12日)◇TPCクレイグランチ (テキサス州)◇7468yd(パー72)
日本男子初のメジャー制覇を達成した「マスターズ」以来、約1カ月ぶりにツアーに復帰する松山英樹は午後0時44分(日本時間14日午前2時44分)、第1ラウンドをティオフする。世界ランキング3位のジョン・ラーム(スペイン)、前回2019年大会で優勝したカン・スン(韓国)との、もちろん注目組だ。
10日(月)にアウト9ホールをチェックし、土砂降りとなった11日(火)は練習場での打ち込みだけ。開幕前日は午前中にプロアマ戦でインの9ホールを回った。スタートホールとなった10番で「マスターズチャンピオン、ヒデキ・マツヤマ」とコールされ、歓声に笑顔で応えて1Wショットを放った。
4週のオフを取り「ちょっとヤバいので、あわてて仕上げる」と急ピッチでコンディションを上げようと必死。この日はアイアンや、キャディバッグの中の3番目に長いクラブ(5W、UT)を調整しながら状態を確かめた。今週はコーチ、トレーナーが不在で「あまり無理はできない」という事情も、戦いの行方を左右するかもしれない。
1944年に始まった大会は今年、ダラス北東のTPCクレイグランチに会場を変更した。73年「全英オープン」を制したトム・ワイスコフによる設計のコースはフラットでティイングエリアからの視界が開けた18ホールだ。
PGAツアーは初開催。松山にプレーの経験はないが、当地を知るトップ選手は少なくない。2012年にはQスクール(予選会)の第2ステージが行われ、ブルックス・ケプカ、ジョーダン・スピースらが敗退した場所でもある。彼らにはグリーン上に苦い記憶があると言い、パッティングも大きなカギを握る。(テキサス州マッキニー/桂川洋一)