「クラブをたたきつけないよう…」 松山英樹は子どもの手本へ自覚
2021/04/14 19:49
グリーンジャケットを着て14日の帰国会見に臨んだ2021年「マスターズ」覇者の松山英樹は「これを着られる日本人は初めてだと思いますし、そのことがすごくうれしい」と誇らしげに笑顔を見せた。日本の子どもたちに向け、改めてメッセージを発した。
日本男子ゴルフ悲願のメジャータイトルを勝ち取り、オーガスタでは「日本人は今まで『できないんじゃないか』というのがあったかもしれない。僕はそれを覆せたと思う」と力強く言った。新しい時代のリーダーとしての自覚は十分。改めてこの日、「これからまだまだ活躍しないと(子どもたちに)そこを目指したいと思ってもらえないかもしれない。(自分も)頑張って、10年、15年と長く、第一線で活躍できるように」と誓った。
大会最終日は終盤、懸命にスコアメーク。オーバーパー「73」の出来、最終18番をボギーとして1打差での逃げ切りに「最後、ガッツポーズできなかったのでカッコよくはなかった。上がり方もカッコ悪かった」と苦笑い。
「それでも、こうやって日本人でグリーンジャケットを着られるんだということを証明できた。僕がタイガー(ウッズ)になりたいと思ったように、子どもたちにも思ってもらえたら、すごくうれしい」
「今までやってきたことと変わらず、全力でゴルフに取り組みたいですし、今まで以上に注目されることが多くなると思う」と、ゴルフという枠を超えて注目度が高まったことを、ひっきりなしの祝福や帰国後に目にした報道で実感。「今まで良くない行い、(フラストレーションがたまり)クラブをたたきつけたりとか…そういうところがたくさんあったと思うんですけど、見られていると思うので、ないように気をつけていきたい」と背筋を伸ばした。