2021年 マスターズ

松山英樹「金メダル目指して頑張りたい」/一問一答

2021/04/14 20:28

■早藤キャディのお辞儀に「僕も一緒にできたら良かったな」

勝利を分かち合う松山英樹と早藤将太キャディ(提供:Augusta National Golf Club)

日本人で初めて「マスターズ」を制し、メジャー初優勝を飾った松山英樹。帰国後のリモート会見では、現在の心境から、チーム松山のメンバー、東京五輪、さらに東北の被災地への思いや日本のゴルフ界まで多岐にわたって答えた。主な一問一答は以下の通り。

優勝から2日経って
まだ日本に帰ってきてから誰とも会っていないので、不思議な感じです。

日本中が盛り上がった
日本に帰ってきて、いろんなニュースをみるたびにすごいことをしたんだなと思います。

表情が柔らかかった
心掛けてやっていたというのもあると思うんですけど、状態が上がってきたことでミスを許せるというか、そういう気持ちになったんじゃないか。自分でもよくわかっていないが、自然とそういう行動になった。

目澤コーチ
やっぱり去年、スイングに対しても悩んでいましたし、なかなか思うような結果が出ないときにお会いして、お話ししたときに自分が忘れていたところだったりを見つけてくれたというか。2月の頭から2カ月弱、毎日毎日新たな発見というか、いろんな意見を出してくれて、「それは違うんじゃないか」とか「これは合ってるよね」とか、意思疎通、コミュニケーションが取れて、いままでと違う感じでプレーできていました。

早藤キャディのお辞儀
映像を見て、あーこんなことをしていたんだ、と。いい行動をしていたんじゃないかなと思いますし、僕も一緒にできたら良かったなと思ってます(笑)

■女子ツアーに押されるも「日本の男子ツアーも魅力ある」

笑顔が多かったのも理由があった(Jared C. Tilton/Getty Images)

東京五輪
正直オリンピックがまだどうなるかわからないところはありますけど、順位的には選ばれるところにある。無事に開催されるのであれば、金メダルを目指して頑張りたい。

チャンピオンズディナー
どういうものを出せばいいか想像もつかない世界。まだ時間はあるので、しっかり考えていけたら。

マスターズの10年間
最初にローアマチュアを獲ることができて、それからはいい思い出の方が少ないんじゃないかという感じだった。ことし優勝できて、全部がいい思い出に変わった。

東北の被災地へ
10年前、大変なときに(マスターズへ)送り出してくれた感謝の気持ちは忘れていない。被災された方にとっては僕の悩みなんてちっぽけなもの。その中で僕は僕なりに葛藤がありながら、乗り越えてグリーンジャケットを着ることができたのは皆さんの応援のおかげ。10年が早いのか遅いのかわからないですけど、いい報告ができたんじゃないかなと思います。

男子ゴルフ界への思い
日本は女子ツアーに押されているような形ですけど、日本の男子ツアーもすごく魅力はある。今週から東建が開催されますし、すごく面白い戦いが見られるんですけど、なかなかその面白さが伝わらないのが現状。僕が優勝したことで注目されて、男子ツアーも面白いと思っていただけるような形になってくれればうれしい。

父と歩み始めたゴルフ人生
初めてクラブを握ったときの記憶はないですけど、愛媛を離れるまではコーチとして厳しく教えてくれた。ことしもあまり思うような成績が出ないときはたまに連絡もくれた。感謝の気持ちしかないです。

地元へ
これからも変わらず頑張っていくので、応援よろしくお願いします。声は聞こえないですけど、届いています。愛媛からメジャーチャンピオンが誕生したぞと思いながら(僕も愛媛のことを)思っています。

努力の意味
努力と言われれば努力ですけど、ゴルフが好きで、うまくなりたい、試合に勝ちたいという気持ちでやっている。人が言う努力をしているのかなという疑問はあります。(でも必要なこと?)やらないと、うまくはならないですからね。

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