2021年 マスターズ

4位浮上 ジョーダン・スピースがクリークに球を投げ込んだ理由

2021/04/10 14:43
12番でバンカーショットを放つジョーダン・スピース(提供:Augusta National Golf Club)

◇メジャー第3戦◇マスターズ 2日目(9日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7475yd(パー72)

前週4シーズンぶりの復活優勝を飾り、2015年以来の大会2勝目を目指すジョーダン・スピースが、2日目を5バーディ、1ボギーの「68」で回り、首位と2打差の通算5アンダー4位で週末へと折り返した。

大会初日は9番でティショットを右の林に打ち込んで、4オン3パットのトリプルボギー。だが、バックナインで3つ戻して1アンダーで踏みとどまった。この日は終盤6ホールで3バーディ。13番(パー5)で林の中からリカバリーして奪ったバーディが転機となった。

その直前、クリーク(小川)越えの12番(パー3)では「良いショットを打ったけど、わずかに短くて(グリーン手前の)バンカーにつかまった。レーキ跡に止まっていて、半分埋まっているような状態だった」という不運もあってボギーをたたくと、ボールをレイズクリークへと放り投げた。

「あと30㎝違ったら、バーディチャンスだったので…ちょっと動揺していたんだ。もし水の精でもいるのなら、それに向かって投げて新しいボールに取り替えるけど、ファンもいないし、子供もいない。誰もいないし、2度とそのボールを見たくなかったら、水の中に消えてもらったんだ」と説明した。

この2日間でパーオン率83.3%(30/36)はフィールドトップ。過去、トリプルボギーをたたいてオーガスタを制した選手はいない。史上初の快挙となるか?

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