松山英樹のオーガスタナショナルGCコースガイド/7番(パー4、450yd)
2021/03/28 20:03
ゴルフの祭典「マスターズ」は4月8日(木)に開幕する。今年で10回目の出場となる松山英樹が会場のオーガスタナショナルGCの全ホールを解説。横長のグリーンを5つのバンカーが取り囲む7番で注意すべきポイントとは。
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グリーン上の攻められるエリアが絞られているオーガスタナショナルGCでは、“逆算”のマネジメントがより重要になる。松山はストレートホールの7番について「ここは特にグリーンから話をしたい」と言った。
「まずグリーンの縦幅が20ydしかないところが難しい。ピンが立つ一番狭い左右のエリアは8ydしかない。しかも打ち上げになる2打目地点からは、落としどころがほぼ見えないんです。奥のバンカーからはピンに寄らない。逆に手前のバンカーからなら…と思うけれど、これも打ち上げでグリーン面がまったく見えないショットになる」
難しいアプローチを避けるため、とにかく2打目でグリーンに乗せておきたい。「見えないターゲットに対しては自分の中の距離感が本当に重要になる。合わせるためには、どうしてもフェアウェイから打ちたい。でもそう考えると…、ティショットで心理的にフェアウェイがすごく狭く見えるんです」
第1打はほとんどの選手が1Wを握る。「ティイングエリアでは左サイドの木が気になる。フェアウェイは右サイドが左から右に下っているので、フェードボールでフェアウェイにぶつけると、右ラフまで転がっていく」。打つべきボールはドローか、低いストレートだ。
「ティショットを曲げた場合はバンカー手前のフェアウェイに刻むのがセオリー。グリーンを無理に狙いに行って奥のバンカーに入れてしまうとノーチャンス」。第1打がトラブルになった場合、2打目で無理をしない勇気も必要になる。