“グリーンを狙うショット”は今週6位 小平智「自分のモノになってきた」
◇米国男子◇ザ・ホンダクラシック 最終日(21日)◇PGAナショナル(フロリダ州)◇7125yd(パー70)
小平智がカットライン上の58位で滑り込んだ週末にジワジワと巻き返し、通算1オーバー36位で大会を終えた。この日は2バーディ、1ボギーの「69」。過去2度の出場で跳ね返されてきた予選通過の壁を乗り越え、今度は大会8ラウンド目で初のアンダーパーをマークした。
グリーン左のバンカーから寄せワンでしのぐ立ち上がりとなった前半から10ホール連続でパーが並んだ。トータル2桁アンダーは優勝したマット・ジョーンズ(オーストラリア)のみ。難コース相手に心もプレーも乱れなかった。
「バーディこそ少なかったけど、朝からずっと落ち着いてラウンドできた。風も吹いていたし、グリーンも硬かった。日に日にグリーンも速くなってきて、なかなか狙えるパットもなかった。自分のパッティングとかはそこまで悪くなかったし、いいパーパットも入っていた。そこは成長したかなって思う」
後半11番でボギー先行も、12番で2打目をピンそば3mに絡めてバウンスバック。コースの特徴でもある池が絡む難所、15番からの“ベアトラップ”も3ホール続けてグリーンを捉えてバーディパットを打ち続けた。最終18番(パー5)は3打目を70㎝にピタリ。タフな72ホールをバーディで締めくくった。
主にグリーンを狙うショットの貢献度を示す「ストロークゲインド・アプローチ・トゥ・ザ・グリーン」は4日間通算で「+6.145」となり、フィールド6位。「今年に入ってショットの調子はすごくいい。だんだん自分のモノになってきているので、もっともっと自信を付けて、いい成績につながるように(さらに)精度を上げていきたい」。かねて口にしてきたショットの手応えをまたひとつ積み重ね、自らのゴルフの拠りどころが固まってきつつある。
連戦となる次週は「コラレスプンタカナリゾート&クラブ選手権」に初出場。「出られる試合は全部出て、自分の自信にしたい。少しでもいい成績を残して、日本のファンの皆さんにいい報告を届けたい」と鼻息荒くドミニカ共和国へ飛ぶ。