2021年 ザ・ホンダクラシック

ショットもパットも低調8オーバー 石川遼「戦わせてくれない」

2021/03/19 11:09
「78」と出遅れた石川遼(Cliff Hawkins/Getty Images)

◇米国男子◇ザ・ホンダクラシック 初日(18日)◇PGAナショナル(フロリダ州)◇7125yd(パー70)

前年大会のリベンジを期した石川遼はスタートで大きくつまずいた。出だし1番からの2連続ボギーをきっかけにスコアを崩して「78」。予選カットラインとは遠い位置の8オーバー135位で2日目を迎える。

奪ったバーディは、2オンに成功した前半3番(パー5)の1つだけ。続く4番から再び2連続ボギーをたたくなど、午前中のスタートで苦しんだ。フェアウェイキープ率28.57%、パーオン率は22.22%とショットが低調。パッティングも「下りは簡単に1m、2m行く。(自分のパットは)カップに入っていくスピードが普段に比べてちょっと遅いというか、打てないことがあった」と、グリーンの速さへの順応が遅かった。

大幅なスイング改造に着手する契機になったのが、1年前のこの試合だった。前進を確かめるべく意気込んだこの日、後半15番(パー3)からの難関3ホール、“ベアトラップ”こそ全てパーで切り抜けたが、最終18番(パー5)で2打目を池に入れてボギーフィニッシュ。

「単純にセッティングもすごく難しい。コース上で『ああでもない、こうでもないと』なったり、スイングがバラバラだったりしているようではまだまだ戦わせてくれない」と道半ばであることを痛感させられた。

「何を言っても言い訳になってしまうが、本当にひとつひとつ進んでいくしかない」。週末に進むためには極めて優れたロースコアが必要になる。

「ところどころ、ドライバーなどでは良いショットも打ててはいた。こういった難しいセッティングで、自分がビビらずに、もっと自信を持ってやれるようにならないと、こういったコースではなかなか厳しいと分かった。あしたも得られるものはたくさんあると思うので頑張りたい」。残されたホールを無駄にするわけにはいかない。

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