2021年 アーノルドパーマー招待

「なかなか思うようにやらせてくれない」松山英樹とベイヒルの相性

2021/03/03 09:05
試行錯誤あるのみ

◇米国男子◇アーノルド・パーマー招待 事前情報(2日)◇ベイヒルクラブ&ロッジ(フロリダ州)◇7454yd(パー72)

アーノルド・パーマーが生前過ごしたベイヒルクラブ&ロッジでの大会は、松山英樹にとって年間で唯一、毎日自宅から通う試合でもある。練習の場も会場内の施設に縛られることなく、トーナメント期間中も本拠地のドライビングレンジで打ち込むことも。時間の使い方が普段とちょっと違う。

前週「WGCワークデイ選手権」が行われたブラデントンからは自動車で1時間半程度の道のり。最終ラウンド後の道中、「普通にしゃべっていたらあっという間についた」と、移動が大変なPGAツアーの連戦でも今回ばかりはひと息つける時間が長い。

そのベイヒルでの戦いぶりはここまで苦戦が続いている。2015年から毎年出場し、過去6年での最高位が16年の6位。予選落ちこそないが「なかなか思うようにやらせてくれない」。平均スコア「71.625」は、強風が吹き荒れた前年週末の「80」、「77」の影響も大きかった(結果は56位)。なかなか好成績が出ない最近にあって、パワーランキング(優勝予想番付)にも名前はない。

開幕2日前にはアウト9ホールで練習した

開幕2日前はアウト9ホールを午後から回った。グリーン周りではクラブを大きく振るラフからのショットを繰り返した。「打ち方を忘れています。深いラフでやったのが(1月)ファーマーズインシュランスオープンくらい。そこから打っていないから。でも、これが毎年(のベイヒル)なので」。ショットはほとんどの状況で視界が広いが、ひとつのミスが傷口を大きしてしまう。

だからこそ「ティショットに一番、気をつけなければいけない。本当にティショットとグリーンで成績がすごく変わるコース。そこをしっかりできれば上位に入ると思う」と見据えた。予選ラウンドは飛距離がウリのキャメロン・チャンプ、精度で戦うチェズ・リービーというまったくタイプの違う2人と同組に入った。3日(水)のプロアマ戦で最後のコースチェックを行う。(フロリダ州オーランド/桂川洋一)

2021年 アーノルドパーマー招待