米国男子ツアー

ゴルフきょうは何の日<2月15日>

2021/02/15 09:25

2004年 悪童?伏兵?ジョン・デーリーが9年ぶりV

直近「AT&Tペブルビーチプロアマ」初日のジョン・デーリーはこの風貌でラウンド中にカート運転も(Harry How/Getty Images)

PGAツアー「ビュイックインビテーショナル」でジョン・デーリーがツアー通算5勝目を飾った。

カリフォルニア州トーリーパインズGCには前年覇者のタイガー・ウッズ、12試合連続トップ10入りと絶好調だったビジェイ・シン(フィジー)をはじめとするビッグネームが集結。デーリーは1995年「全英オープン」を最後に優勝から遠ざかっており、当時世界ランキング299位と戦前の注目度は決して高くなかった。

3日目に単独首位へ浮上。最終日に「75」をたたき、通算10アンダーでルーク・ドナルド(イングランド)、クリス・ライリーと並んでホールアウトした。1打差4位にフィル・ミケルソン丸山茂樹ら6人、2打差10位にもウッズら6人がひしめく大混戦だった。

18番(パー5)で行われた三つどもえのプレーオフでは、2オンを狙った2打目が右奥のバンカーに入った。ドナルドとライリーがそろって3打目でチャンスにつける中、バンカーからピンそば10㎝に寄せて形勢逆転。2人がバーディパットを決められず、久々のタイトルをつかんだ。

半年前、長男が生まれた5日後に4人目の妻が賭博におけるマネーロンダリング、不法麻薬取引の容疑で起訴されていた。「タイガーが参戦した試合で勝ったことがなかったからね。いい気分だよ。誰の人生にも浮き沈みはある。たまたま話題になっただけ」と笑い飛ばした。

プレーオフは「全英」に続く連勝だったが、翌年は「シェルヒューストンオープン」でシンに、「WGC アメリカンエキスプレス選手権」でウッズに連敗。ウッズに敗れるとラスベガスのカジノへ直行し、5時間に及んだスロットマシンとの“闘い”で165万ドルを失ったという。