「状態を上げないと」松山英樹は悔しさ胸に好相性のフェニックスへ
◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 最終日(31日)◇トーリーパインズGCサウスコース(カリフォルニア州)◇7765yd(パー72)
松山英樹は3バーディ、4ボギーの「73」で回り、通算1オーバー53位で2021年の米本土初戦を終えた。
第1組に入った前日に続き、この日は10番スタートの先頭でプレー。ティショットが乱れた13番(パー5)でボギーが先行し、14番も続けてスコアを落とした。最初のバーディは2オンに成功した18番(パー5)。段を上る長いイーグルトライは3mオーバーも、返しをねじ込んだ。
後半もこの日最難関だった1番、バンカーを渡り歩いた5番と2つのボギーが先に出る展開。6番(パー5)で3mを沈め、8番(パー3)はピンそば60㎝に落とすスーパーショットで獲り返したが、9番(パー5)は2mがカップに蹴られてパーにとどまり、悔しいフィニッシュとなった。
同組のフランチェスコ・モリナリ(イタリア)とルーク・リストがそろって「66」をマークしてトップ10に食い込み、「2人がすごくいいプレーをしていた。そこが見られたのが収穫」と静かな口調で感情は胸にしまった。
6月に「全米オープン」を予定しているメインのサウスコースでは初日、決勝2日間と3ラウンドプレーしてアンダーパーを出せず。最終日のフェアウェイキープ率57.14%、パーオン率61.11%が3日間では最もいい数字と、上向きの要素が十分にある。
次戦はかつて連覇した「ウェイストマネジメントフェニックスオープン」。誰もが認める好相性の舞台であろうと、自分自身に甘い期待をするつもりはみじんもない。
「状態が良くないと成績も出ないし、状態を上げていくことが最初の段階だと思う。しっかりと切り替えて、やるべきことをしっかりやって、月、火、水で準備して木曜からの試合にいい状態で挑んでいけるように頑張りたい」と表情を引き締めたまま言った。