2021年 ファーマーズインシュランスオープン

2位浮上のアダム・スコット 実は珍しいサンディエゴ参戦

2021/01/30 16:10
髪のすそを伸ばしていつもと違った印象のアダム・スコット(Donald Miralle/Getty Images)

◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 2日目(29日)◇トーリーパインズGC(カリフォルニア州)◇サウスコース(7765yd)、ノースコース(7258yd、いずれもパー72)

例年タイガー・ウッズをはじめ有力選手がサンディエゴに集うこの大会だが、40歳のアダム・スコット(オーストラリア)は2回目の出場。初出場で2位に入った前回2019年大会以来の参戦からは、当地で6月に予定している「全米オープン」への意識もうかがえる。

毎年のスケジュールに組み込むことは少なくても、トーリーパインズで開催された2008年「全米オープン」の記憶は鮮明だ。ひざに痛みを抱えていたウッズがプレーオフ19ホール目でロッコ・メディエイトに競り勝った伝説の一戦は、予選ラウンドからスペシャルだった。

ウッズ、フィル・ミケルソン、スコットと当時の世界トップ3が一堂に会した超豪華3サム。「キャリアの中で強烈な思い出だね。木曜の朝、1番ホールで感じたエネルギーはほかの何とも比べられない。タイガーは言わずもがなタイガーであり、フィルは地元のヒーローなんだ」と興奮気味に振り返り、「僕のプレーはまあまあだったかな」と笑った。

そのサウスコースは、この日の平均スコアが「74.763」。ただでさえタフな18ホールが途中からの荒天でさらに難度を引き上げられた。「すでに9ホールをプレーしてからでは、気温が下がって9Iでも125ydしか飛ばなくなるというジャッジを即座に下すことは難しい」

それでも後半6番(パー5)では6m強を沈めてイーグルを奪うなど、グリーン上がさえて「69」。サウスコースでは首位ビクトル・ホブラン(ノルウェー)の「65」に次ぐスコアを記録し、首位と1打差の通算8アンダー2位につけた。「いいプレーができている。週末をうまく締めくくることができれば、チャンスはある」とうなずいた。

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