2021年 ソニーオープンinハワイ

スティールはリベンジなるか 今田竜二以来のプレーオフ敗退→翌年Vへ

2021/01/17 16:28
「61」をマークして単独首位に浮上したブレンダン・スティール(Gregory Shamus/Getty Images)

◇米国男子◇ソニーオープン in ハワイ 3日目(16日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)

通算18アンダーで単独首位に浮上したブレンダン・スティール。ここホノルルでは2年連続でトーナメントリーダーとして最終日を迎えることになった。

一年前はスタート時点で3打リードしていた2位キャメロン・スミス(オーストラリア)に最終18番(パー5)のバーディで並ばれ、プレーオフの末に敗れた。「去年はキャメロンが素晴らしかった。自分がやったことはすべて良かったし、過去に優勝したときと何か違うことをしたとは感じていない。あすも同じようにプレーして、それがうまくいけば十分だと思う」と振り返る。

ボギーなしの9バーディ「61」はキャリアベストだった。フェアウェイを外したのは、わずか1ホール。92.86%を記録したフェアウェイキープ率は3日間トータルでも76.19%でフィールド1位タイを走る。パーオン率も3日続けて80%を超え、ショットの安定感は際立っている。

2年連続の優勝争いでコースとの好相性も感じさせるが、実は昨年が2011年大会以来となる2回目の参戦。PGAツアー初出場でもあった10年前に予選落ちを喫し、「自分のスタイルに合ったコースじゃない」と敬遠してきた。

久々のエントリーのきっかけは、キーガン・ブラッドリーの熱心な誘いだったとか。大きなフックボール一辺倒だったというデビュー時のプレースタイルから進化し、多彩な球筋を操れるようになったことで、かつて苦手意識を植え付けられた舞台で再びトップに立つ。

プレーオフ敗退の翌年に同じ大会を勝てば、2008年「AT&Tクラシック」を制した今田竜二以来のこと。「タフな戦いになることは分かってるよ。みんなが僕を追いかけてくるからね。ベストを尽くして、ネガティブな記憶を払拭(ふっしょく)したい」と力を込めた。

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