2021年 ソニーオープンinハワイ

先を見据えた石川遼のスイング改造「意識でコントロールするのも財産に」

2021/01/14 10:44
21年初戦に挑む石川遼

◇米国男子◇ソニーオープン in ハワイ 事前情報◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)

5年ぶり出場の「ソニーオープン」が21年初戦となる石川遼。昨年3月から田中剛コーチとともにスイング改造に着手しており、「いまは、スイングとマネジメントにフォーカスしている感じ。まだまだ結果にこだわるのは早いけど、うまくできれば当然結果はついてくると思う」と、大会への意気込みを語った。

「相当な覚悟を持ってやっている」というスイング改造から10カ月。身体の動きを大きく変えた新スイングは「最初は意識してもできないところから始まって、意識したらできるのが30%くらい。良いときと悪いときが不安定なので、頭の中は相当パニック状態だけど、試合でもそんなに悪い結果にならなかった」と、昨シーズンを振り返って進歩を感じられる部分もある。

今年9月に迎える30歳からの10年を「男子ゴルファーにとって非常に重要な10年間」と位置付ける。そこに向けて、新スイングとそれに負けない身体作りを、数年かけても実現したい目標がある。

「たとえば地面の蹴り方にしても、良い癖を持っている人が世界のトップには多いけど、自分は意識的にやろうとしている部類。無意識でできるのも強いけど、意識でコントロールできるようになると、マックスだけじゃなく、80%とか70%でもコントロールできるかもしれない。そういうこともこれから10年、20年の財産になっていく」

中長期の目標を持ちながら、目の前に試合へと挑んでいく。「でも、ゴルフをガチャガチャにするようなことまではやっていない」と、火曜日にはクラブを持たずにコーチとともにコースを歩き、丁寧にグリーン形状などコースチェックに専念した。ミスしても良いところ、狙いどころを明確にした上で、ミスを許容しながらゲームを貪欲に組み立てていく。

「ティショットの戦略性が非常に問われるコース。その課題をどれくらいクリアできるか、自分にとっても大きなチャレンジ」と期待に胸を高ぶらせた。(ハワイ州ホノルル/今岡涼太)

2021年 ソニーオープンinハワイ