新型コロナ感染の“後遺症” シンプソン「味が恋しい」
2021/01/09 13:36
◇米国男子◇セントリートーナメント・オブ・チャンピオンズ 2日目(8日)◇プランテーションコースatカパルア(ハワイ州)◇7596yd(パー73)
1イーグル7バーディ、1ボギー1ダブルボギーの「67」で通算9アンダー17位とまずまずの位置につけたウェブ・シンプソンは、大会前の練習ラウンドを行うことができなかった。
2021年初戦に“ぶっつけ”で臨まなければならなかったのは、年末に新型コロナウイルスに感染して自宅のあるノースカロライナ州シャーロットで隔離を強いられていたから。ツアー選手の中でも子だくさんで知られ、5人の子どもがいるシンプソン。昨年12月下旬に娘が風邪をひき、自らもクリスマス翌日の26日から体調に異変を感じたという。
「娘は新型コロナウイルスには感染していなかったから、僕も風邪かインフルエンザだと思っていた」。体調不良が続き、週が明けてから検査を受けると陽性反応を示した。症状が治まり、マウイ島への渡航許可も出たことで試合にはギリギリ間に合った。
昨年6月、自身は検査で陰性ながら、娘が感染したことで「RBCヘリテージ」優勝翌週の出場を取りやめたこともある。
この日は直前まで4連続バーディと8つ伸ばして迎えた後半13番でティショットのミスからダブルボギー。続く14番でもスコアを落としたが、15番(パー5)で2オン2パットのバーディを奪い返して首位とは5打差に踏みとどまった。
「間違いなくプレーが良くなったし、パットも良くなった。励みになる」。ゴルフの状態が上がってきている実感をにじませつつ、「味覚は戻ってきたか?」という質問には「ノー」とポツリ。「味が恋しいね」と感染の後遺症に表情を曇らせた。