2020年 マスターズ

松山英樹は苦悶のパープレー「自分をコントロールできなかった」

2020/11/15 08:48
松山英樹はムービングデーにスコアを伸ばせず (Patrick Smith/Getty Images)

◇海外メジャー◇マスターズ 3日目(14日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)7475yd(パー72)

首位を走る世界ランキング1位の背中が遠くに霞む。「思うように自分をコントロールできず、スコアも伸びず悔しい1日」と息を吐いた松山英樹は4バーディ、4ボギーの「72」で通算8アンダーのまま。順位は10位に後退し、ダスティン・ジョンソンとの差は8打へと広がった。

前日残した3ホールに続いてプレーした第3ラウンド。決勝ラウンドをトップ10圏内で迎えるのは、2016年以来4年ぶりだった。当時は「72」で回って5位から3位へと浮上したが、ソフトな11月のコンディションでは伸ばさなければ置いていかれる。

この日は、距離感の調整に苦しんだ。グリーン奥に切られたピンは少しでもショートすると手前に戻され、奥に外すと難しいアプローチが残る。2番(パー5)はグリーン奥から絶妙なアプローチでバーディにつなげたが、3番は奥、4番(パー3)は手前、5番もわずかに短く傾斜に戻されて3パットと、もどかしい展開が最後まで続いていった。

この日の見せ場は13番(パー5)。フェアウェイからの2打目は球に泥がついていたのか、大きく右に出て、クリーク手前のラフにすっぽり。それでも、左足下がりの難しいライから1.2mに寄せてバーディとすると、続く14番もバーディとした。

終盤17番でこの日2度目の3パットを喫したが、最終18番は微妙な1.5mを決めてパーセーブ。かろうじて、最終日の逆転に望みをつないだ。首位ジョンソンとは8打差だが、2位グループとの差は4打。自身の爆発とジョンソンの出来次第ではあるものの、チャンスの芽が完全に消えてしまったわけではない。

「まだ何があるか分からないと思うので、集中してがんばりたい」という松山。過去7度のラウンドで3度60台をマークしている最終日にすべてを懸ける。

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