2020年 ツアー選手権

「ドライバーさえ使わなければ…」松山英樹は後半安定も課題直視

2020/09/06 07:50
首位ダスティン・ジョンソンとの9打差は変らず。上位を追う松山英樹(Kevin C. CoxGetty Images)

◇米国男子◇ツアー選手権 2日目(5日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7346yd(パー70)

松山英樹は3バーディ、3ボギーと連日の「70」で回り、通算4アンダー17位。ポイントランク10位によって得たスタート時のハンディキャップからスコアを動かせず、首位ダスティン・ジョンソンとの差も前日の9打のままだった。

1番でいきなり1Wショットが左へ大きく出て、あわやOBと肝を冷やした。ボギー先行となり、「いいショットと悪いショットの差を、どうやってなくそうかと考えながらラウンドしていた」。試行錯誤と並行しつつ、7番で残り203ydのセカンドショットをピンそば30㎝につけるタップインバーディで取り返した。

左に引っかけてグリーンを外した9番(パー3)、深い右ラフから2打目を飛ばせなかった10番と連続ボギーをたたいて以降の8ホールはティショットでフェアウェイを外したのは1ホールだけ。安定感を取り戻したかに見えたが、「ドライバーさえ使わなければ、ある程度はフェアウェイを捉えていける雰囲気があるけど、なかなかドライバーとパッティングがうまくいかないと、上には行けない」。根本的な課題解消には至っていないとの見方を示す。

アイアンショットをピンに絡め、5m前後を沈めて連続バーディとした13番、14番については「久々だったのでうれしかった。連続で決めたくらいの(パッティング)が入ってくれるとありがたい」。納得のプレーではあったものの、「15番と最後、ああいうところで(同じくらいの距離を)もう一回入れられると、『こういう感じでいいんだ』と納得できる。まだ、もう少しかなと思う」と冷静に言った。

初日から1Wのシャフトを変更、前日新たに白いシャフトを挿したパターも再びチェンジするなど、模索が続く。「ドライバーとパッティングさえ何とかなれば、上位に行けるチャンスはある。5アンダー、6アンダーを出せるように」。週末のビッグスコアへポイントを挙げ、調整に勤しんだ。

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