2020年 ツアー選手権

「最高のショーに」 ラーム再びのジョンソン撃破に意欲

2020/09/05 10:50
初日から攻防を繰り広げたジョンソンとラーム(Ben Jared/PGA TOUR via Getty Images)

◇米国男子◇ツアー選手権 初日(4日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7346yd

「前週は彼(ダスティン・ジョンソン)から勝利をもぎとった。今回も奪いたいね」。激しいクラッチパットの応酬の末プレーオフで撃破した前週「BMW選手権」の再現を狙うジョン・ラーム(スペイン)が、早くも首位ジョンソンをとらえた。

スタート前、ポイントランクに応じて設定された2打のハンデを1打に縮めて突入したバックナインは、まさに最終組の意地の見せ合いに。「彼よりも長いバーディパットを入れ続けた。僕がプッシュした」。12番で先に9mのバーディパットを入れると、ジョンソンに8mを決められた。13番では4mを沈めてプレッシャーをかけながら難なく3mを入れ返された。

ポイントレースでも世界ランクでも自身の1つ上、いずれもトップにいるライバルと詰まらない差。さらに15番では8mをねじ込んだがジョンソンに6mを沈められた。

「同じ組になるといつも互いに良いプレーをする。僕らは速いプレーを好むからリズムがあうのだろう」。16番、6mを入れたラームがバーディを奪い、ついに並ぶ。「16番以外の5バーディが(前半を含め)同じホールだった。僕は先に長いパットを入れて彼に“熱”を与え続けたんだよ」

「ドライバーが悪かったけど、パットが驚異的。ティショットを改善したい」とフェアウェイキープ率21.43%、パットのスコア貢献度+2.607と数字にも表れた18ホールを終え、意識を傾けるのはジョンソンだけでなく2打後方まで詰めてきた3季前の年間王者ジャスティン・トーマスの存在だ。

「JT(J.トーマス)が最高のゴルフをすることは僕たち全員の“熱”になるんだ。これはエンターテイメントでもある。最高のパフォーマンスを演じて最高のショーにしたい」と力を込めた。

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