2020年 ツアー選手権

3打差プレーが9打差に 松山英樹「最初決めきれなかった」

2020/09/05 08:33
悔しい第1ラウンドになった(Sam Greenwood/Getty Images)

◇米国男子◇ツアー選手権 初日(4日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7346yd(パー70)

松山英樹は2バーディ、2ボギーの「70」と伸ばせず、通算4アンダー14位。「ティショットとグリーン上が良くなかった」と首を振り、トップとの差はスタート時の6打から9打に開いた。

フェデックスカップポイントランキング10位で7年連続の最終戦。30人のみのエリートフィールドを見渡しても7年以上連続での進出は3人しかいない。1番から前週投入したスリクソンの新1W「ZX5」で322yd先のフェアウェイを気持ちよく捉えたものの、5.5mのバーディパットを決められずパーで滑り出した。

4番までバーディパットを打ち続けるプレー。序盤に安定していたティショットをスコアにつなげられずにいると、5番で左の林に突っ込み、ボギーが先行した。6番(パー5)はグリーン手前ラフから3打目のアプローチが2.5m残ってパーにとどまり、続く7番ではティショットが右へ。花道からの3打目を寄せきれず、カップをのぞき込むようなパーパットは左の真横で止まって2つ目のボギーをたたいた。

「なかなか思うようなティショットが打てないとチャンスもないですし、最初の方で決めきれなかったのが、オーバーでターンする原因になった」。上位が遠のく展開でこの日初めてのバーディは後半13番。8m近いスライスラインを流し込んだ。

16番では珍しくフェアウェイからのアイアンショットでグリーンを外しながら2mのパーパットをねじ込んで耐え、17番で4m強を沈めるバーディ。スタート時のスコアに戻したが、2つしかないパー5の最終18番もティショットを左足下がりの左ラフに入れ、パーでフィニッシュした。

1Wの使用は継続しつつ、グリーン上は前週使った黒いシャフトを挿した黒いヘッドのピン型パターからチェンジした。「アイアンに関してはすごく良かった。ほかのドライバーとパッティングをうまくできれば、いいスコアで回れると思う」。首位キープのダスティン・ジョンソンは「67」だったが、日々のストローク差以上の数字が結果となるハンディキャップ戦。淡々と修正ポイントを分析し、爆発的な巻き返しが求められる残り54ホールへの闘志は内に秘めた。

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