2020年 ザ・ノーザントラスト

「今までのミスと全然違う」 松山英樹が抱くビッグスコアの予感

2020/08/21 09:28
松山英樹はショットへの好感触を口にした(Rob Carr/Getty Images)

◇米国男子プレーオフ第1戦◇ザ・ノーザントラスト 初日(20日)◇TPCボストン(マサチューセッツ州)◇7308yd(パー71)

7年連続の最終戦進出へ、松山英樹のプレーオフシリーズは勢いよく幕を開けた。出だし1番で左ラフからピンそば80㎝に絡めてバーディ発進。続く2番(パー5)も残り92ydの3打目をピンの上からスピンで戻し、あと数㎝でチップインイーグルという一打を放った。297ydと1オン可能なパー4の4番は1Wショットをグリーン手前のバンカーまで運び、4ホールで早くも3つめのバーディを奪った。

同組のセバスチャン・ムニョス(コロンビア)がスタートから7連続バーディを奪う一方、松山のスコアはその後停滞した。8番、11番といずれもパー3でボギー。13番で2.5mをカップの真ん中から沈めて獲り返したが、17番ではセカンドショットを極端な左足上がりのライとなるグリーン左ラフに外してボギーをたたいた。

首位と6打差の1アンダー72位ともどかしい初日となったが、「ミスの傾向は今までとちょっと違ってきているので、そこは良かった」と口にした。さらに「今までのミスと今日のミスは全然違う。今までのことが頭に残ってしまって、ミスにつながっているところがある。そこにもう少し早く気付かないと、スコアにつなげられないと思う」と付け加えた。

ショットの感覚は着実に良くなり、ミスに関しても人一倍厳しく設定している水準を満たしつつある様子。「(プラス要素に)なりつつありますね」とうなずき、パッティング次第で「まだまだ上位に行けるチャンスもあると思うし、ビッグスコアも出せる」という期待を抱ける状態まで仕上がってきた。

今季ラウンド別の平均スコアは第1ラウンド「70.41」に対し、第2ラウンドが「69.59」、第3、最終ラウンドが「68.86」。もともと試合の中で尻上がりに調子を上げていくタイプでもある。

PGAツアーの精鋭が集った今大会のフィールドを見渡しても、7年連続プレーオフ最終戦進出に挑めるのは松山とパトリック・リードの2人だけ。爆発の予感を現実にできれば“快挙”にもグッと近づく。

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