米国男子ツアー

ゴルフきょうは何の日<8月15日>

2020/08/15 07:08

1999年 タイガー・ウッズと“神の子”ガルシアの攻防

最後は逃げ切ったウッズ。ガルシアの追い上げを交わした(Harry How Allsport)

イリノイ州メディナCCで開催された「全米プロゴルフ選手権」はタイガー・ウッズが苦戦しながらも、19歳のセルヒオ・ガルシア(スペイン)の追撃をかわす展開だった。

第3ラウンドを終え単独首位はウッズ。同年のマスターズでローアマチュアに輝きプロ転向後に欧州ツアーを制したガルシアは首位発進を切ったが、2日目の「73」(パー72)が響き2打差の3位からトップを追った。

序盤はウッズ優勢。前半に危なげなく3打伸ばすと、後半11番のバーディでガルシアに5打差。ただ、2番以降ボギーをたたかないガルシアの安定感がウッズに狂いを生じさせた。12番でボギー、13番(パー3)ではダブルボギー。一組前のガルシアが13番でバーディを奪っていたため、その差は1打差まで縮まった。

神の子ガルシア。大会期間中にウッズとともにラウンドしていた(Getty Images)

ウッズ人気は揺るがないが、新生の登場に会場のボルテージは高まった。しかしガルシアは15番で痛恨のボギーをたたき、追い上げ切れず。1打差でウッズが逃げ切り、大会初優勝、メジャー2勝目を手にした。

ウッズは翌2000年から01年にかけてメジャー4連勝という離れ業につなげ、ウッズを追い詰めたガルシアは“神の子”としてさらに注目度を高めることになった。