米国男子ツアー

ゴルフきょうは何の日<8月14日>

2020/08/14 11:03

2011年 残り3ホールで5打差逆転 ブラッドリーがメジャーV

脅威の粘りでメジャー初制覇を決めたブラッドリー(Kevin C. Cox/Getty Images)

米ジョージア州のアトランタ アスレチッククラブで開催された「全米プロゴルフ選手権」最終日。首位ジェイソン・ダフナーを、3ホールを残して5打差で追っていたキーガン・ブラッドリーがプレーオフで逆転勝利を収めた。

ともにメジャー初優勝をかけて最終組で出たダフナーと、1組前で回ったブラッドリー。後半13番までに4つ伸ばしたダフナーは、2位に浮上したブラッドリーに2打差をつけ順調に終盤に入った。15番(パー5)、ブラッドリーのティショットは池へ。さらにショートゲームにもミスが出てトリプルボギー。差は一気に5打に開き、勝負は決まったかに見えた。

しかしダフナーも同様に15番で池に入れボギー。ブラッドリーは「場内のリーダーボードは見ないようにしていた。このコースは難しい。何打リードがあってもセーフティではないはずだ」とあきらめなかった。16番から2連続バーディで盛り返すと、対照的にダフナーが16番から2連続ボギーを喫したことで、土壇場で並んだ。

通算8アンダーで突入したプレーオフは3ホールの合計スコアで争った。勢いに乗ったブラッドリーは1番でバーディを奪い、残り2ホールでパーをセーブした。ダフナーは2番でボギーをたたき3番でバーディを奪いながら1打及ばず逆転負けを喫した。

敗れたダフナーは「最初にキーガンの最後の(正規のラウンド)3ホールには脱帽だ」と話し始め「今回のことは来年のメジャー、今度勝つための良い経験になるはず」と語り、13年「全米プロゴルフ選手権」でのメジャー初制覇につなげた。

2年後に借りを返したダフナー。敗戦の記憶を塗り替えた(Sam Greenwood/Getty Images)