2020年 全米プロゴルフ選手権

ヤーデージブックを紛失 D.ジョンソンは弟が所持した予備で代用

2020/08/09 13:45
ダスティン・ジョンソンは予備のヤーデージブックを代用して首位浮上(Jamie Squire Getty Images)

◇メジャー第1戦◇全米プロゴルフ選手権 3日目(8日)◇TPCハーディングパーク(カリフォルニア州)◇7251yd(パー70)

単独トップに立ったダスティン・ジョンソンは苦笑いでヒヤリとした場面を明かした。「失くしたんだよ…。でも弟が余分に持っていたから完ぺきだった」。大会用のヤーデージブックを紛失し、キャディを務める弟・オースティンさんが予備で所持したモノで代用したという。

「普段はバッグの底に入れてある。でもコースに全部のクラブを持っていかないようにしているから」。新型コロナウイルス感染予防によりコース内に持ち込む用具を最小限にしており、どこかで紛失したという。かりに練習ラウンドの際にメモなどを記していれば参考にできないが、「距離などを見るだけだから大丈夫だったよ」と思わず笑みを浮かべた。

「とにかくパットが良かった」と「65」で回った。9番では「入れてはいけなかった。その一点につきる」という難しいガードバンカーに入れ、第2打はグリーンをオーバー。4オン2パットのダブルボギーをたたいたが、9mを沈めた15番でこの日2つ目の2連続バーディを奪うなど8バーディを量産した。大会を通じて尻上がりに好スコアを出して11位から浮上し、2016年「全米オープン」以来となるメジャー2勝目のチャンスを得た。

「他の選手がどんなプレーをしていても関係ない。コントロールできるのは自分自身のプレーだけだから」。逆転圏内から大会3連覇を狙うブルックス・ケプカコリン・モリカワトミー・フリートウッド(イングランド)、ジャスティン・ローズ(イングランド)、ジェイソン・デイ(オーストラリア)、ブライソン・デシャンボーら実力者に追われるが、気にする様子も見せずに言い切った。

13年連続で米ツアー通算21勝。ただ、メジャーに限れば惜敗の歴史を歩んできた。過去トップ10は17回。「(メジャーには)何度も出場してきたし、メジャー優勝を何度も狙ってきた。その経験はあした役に立つはずだ」と強調した。

2020年 全米プロゴルフ選手権