「ミス」でもスーパーイーグル 松山英樹はショット充実でメジャーへ
◇世界選手権シリーズ◇WGCフェデックス セントジュード招待 最終日(2日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7277yd(パー70)
今季唯一のメジャーを目前に控える松山英樹は前向きな言葉を紡いだ。「だいぶ基本的なことを忘れている部分があったと思う。そこを少し見つけられたのは、すごく良かった。ミスしているところもちょっとずつ分かるようになってきた。うまく調整できれば、ショットだけなら上位にいけるんじゃないかなと思う」と視線を上げた。
メジャー前最後のラウンドは、いきなり派手にスコアを動かした。3番(パー5)、残り267ydから3Wの2打目はピンそば1mにピタリとついた。フィニッシュで手を放し、「ミスショットです」と静かに言いつつ、悠々とイーグルを決めた。
難しい寄せを強いられた7番、バンカーから1打で出せなかった8番(パー3)と連続ボギーをたたいたものの、グリーンを外したのはその2ホールだけ。4日間を通じたパーオン率はフィールド4位タイの73.61%を記録した。
グリーン上のチャンスを決めきれず、バーディは後半の3つ。最終18番で9mのバーディパットがわずかに外れた場面を振り返り、「最後も悪いパットじゃなかった。いいホールがあったら次のホール、何かずれてしまうというのがある。きょう途中で気づいたところもあった」と言った。
感覚上々の「68」で20位フィニッシュでも、もちろん自らに課すハードルはさらに高い。手ごたえを口にしたショット面に関しても「もう少し安定して、何も考えずに今のゴルフができるようにしていけたら」と話すように、4日間コンスタントにそろえられてこそという思いがある、
次戦は、いよいよ「全米プロゴルフ選手権」(6日~/カリフォルニア州TPCハーディングパーク)。異例のシーズンが続き、メジャーの舞台も昨年7月の「全英オープン」以来、1年ぶりとなる。「きっかけは少しずつ見つけているので、来週に向けて良かった。まず寒いと思うし、ボールが飛ばないと思うので、どれくらい体に影響あるか。その寒さに慣れていかないといけない」と西海岸でのプレーをイメージした。