2020年 ザ・メモリアルトーナメント

おひとりさま“卒業” ラウンド後に「陰性」で隔離措置を解除

2020/07/19 18:05
デニー・マッカーシーは晴れて「陰性」に※写真は大会初日(Gregory Shamus/Getty Images)

◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント 3日目(18日)◇ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)◇7392yd(パー72)

2つのダブルボギーを含む「76」。スコアに満足いくはずがないが、デニー・マッカーシーはホールアウト後にほっとひと息つくことができた。スコア提出後に届いたのは、この日の朝に受けた新型コロナウイルス感染に関する検査結果。待ち望んでいた陰性判定を喜んだ。

マッカーシーは3週前の「トラベラーズ選手権」でのPCR検査で陽性反応が出たため、大会2日目に棄権。無症状のまま自主隔離に入ったが、その後の追加検査でも陽性判定が続いていた。しかし、熱などの症状がないまま10日程度経過すると、検査は陽性でもウイルスの活動性や伝染性がなくなるという見地から、ツアーは8日に対応策を見直し、前週の「ワークデイ・チャリティオープン」から出場を認められた。

感染予防のため、予選ラウンドは同様の条件でツアーに復帰した選手と同組で回り、この決勝ラウンドは通常2人1組のところを、それぞれが1人でプレーする独自の“隔離措置”が続いている。

晴れてマッカーシーは最終日、2サムの組に入った。「ひとりでプレーする本当におかしな一日だった。ここ数週は奇妙だったけれど、ニュースを聞けて本当に良かった。やっと普通の雰囲気に戻れる」。コース内では人との接触を避けるよう努めてきた。「大変だった。ロッカーでもダイニングでも、誰もが僕の周りにはいたくないと思ったはず。ずっとひとりでいた。公共の場には出ず、食事もここから持ち帰ってホテルで食べていた。でも仕方がないね」

一方で、ディラン・フリッテリ(南アフリカ)とハリス・イングリッシュは依然として陰性判定が届いておらず、最終日も1人で回る。

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