2020年 ザ・メモリアルトーナメント

肉体に違和感も…ウッズ薄氷の予選通過

2020/07/18 11:02
ウッズが好相性コースで苦しい戦いに(Sam Greenwood/Getty Images)

◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント 2日目(17日)◇ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)◇7456yd(パー72)

過去17回の出場で通算5勝、予選落ちは一度もない。数ある好相性のコースのひとつで、タイガー・ウッズはその危機に瀕した。2月「ジェネシス招待」以来5カ月ぶりの復帰試合。「76」とスコアを落とし通算3オーバーは、ホールアウト後にカットラインが下がったことで、なんとか64位タイで決勝ラウンドにコマを進めた。

午前中のスタート時、ウッズは体に違和感を覚えていた。「思うように腰が回らず、スムーズに動かなかったんだ。ウォームアップのときから」。朝、目覚めたときには快調でも、時間ごとに状態が悪くなるのも「よくあること。ここ4、5年は手術を通じて回復につとめているが…」という。1アンダー18位タイから序盤12番(パー3)でバーディを先行させた後、苦しいラウンドが待っていた。

3パットを喫した続く13番から、ハーフターンまでに3ボギー。後半開始の1番でグリーン左手前、足場より高いラフからのアプローチで、グリーンの向こうにあるバンカーに入れた。4オン2パットのダブルボギー。6番までに6つスコアを落とした。

フェアウェイキープはわずか5ホールというショットの出来だった。片手でフィニッシュするシーンが次第に増え、「バーディ、バーディ、パーで終われたことだけがきょう前向きになれること」と力なく言った。ただ、その終盤7番(パー5)からの2連続バーディが週末への扉を開いた。

新型コロナウイルスによるシーズン中断後、最初の出場試合。「キャリアで経験してきたレイオフ(解雇/一時的な休養)は基本的には手術によるものだった。でも今回は強制的で今までとは違う。だが、これこそが僕らがいる新しい世界」。“試運転”を印象付けながらまずは小さなハードルをクリアした。

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