同組ウッズの真似で大ピンチも マキロイは余力十分の8位発進
◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント 初日(16日)◇ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)◇7456yd(パー72)
前週に続くミュアフィールドビレッジGCでの連戦だが、ジャック・ニクラスのホスト大会はさらに難度を上げて選手たちを迎えている。長くなったラフ、速さを増したグリーン、加えて初日は強風も吹いた。1週間前の木曜日の平均スコア「72.121」に対し、この日は「73.923」を記録した。
「ワークデイ・チャリティオープン」で2位だったジャスティン・トーマスは2オーバー59位とフラストレーションのたまるスタートに「(前週出たことが)不利だったと言うつもりはないけど、まったく違うコースだったね。タフだったよ」と違いに驚いた様子だった。
そのトーマスがコリン・モリカワに敗れたプレーオフをテレビで見ていたという世界ランキング1位のロリー・マキロイ(北アイルランド)。4バーディ、2ボギーの「70」で首位と4打差の2アンダー8位タイと好位置で滑り出した。
「今週に比べて明らかにスコアの出る展開だったけど、テレビで見てきた中でも最高に素晴らしい試合だった」と先週を振り返り、2週続けて同じコースで試合を開催する異例の試みをテニスにたとえた。「テニスのグランドスラムは、大会自体は2週間だけど、選手たちは準備も含めてほぼ3週間同じところでプレーする。それと近いんじゃないかな。特にウィンブルドンは日程が進めばどんどん芝は傷んで、硬くなっていくよね」と言った。
予選ラウンドは5カ月ぶりの試合だったタイガー・ウッズと同組。難関の後半12番(パー3)ではグリーン左に大きく外し、6mのパーパットをねじ込む場面があったが、ピンチを招いた“原因”はウッズにあるという。「(先に打った)タイガーの7番アイアンの素敵なショットを見て、同じことをやろうとしたんだ。少しゆっくり振ってドローを打とうとしたら、下半身が止まって上半身が窮屈になり、もっと左にいってしまったってことさ。ミスショットだったね」
3週ぶりの出場で気力十分。スーパースター同士、久々の競演を楽しむ余裕ものぞかせながら、狙うのはもちろん大会初制覇だ。